かわいそう…


本当は何も分かっていないのに


全てを知ってるつもりになっているのね


腐っていく果物を


籠につめて大切に持ち歩いて


それから滴る果汁で汚れていく


足元から汚れていく


もう遅いわ


元には戻らない


誰かが望んだ未来は


誰も望まなかった未来


たどり着く先には何があるの?


だから


あなたは何も語らない


ただ見ているだけ


知っているの…


全てを知っているの


さようならテントウムシ


この指先から飛び去って