大崎の居木(いるぎ)神社を訪れました。

 

大崎の鎮守。主祭神は日本武尊。創建年代は不詳ですが、

もともとは目黒川・居木橋付近に位置しており、

度重なる目黒川の水害を避けるため寛文年間(1661~1673)に

現在の場所に移りました。

 

境内には2つの末社、

品川区有形文化財に指定された厳島神社や稲荷神社、

富士塚があります。

 

居木神社の南側の台地には居木橋遺跡(貝塚)があります。

縄文時代前期の遺跡で竪穴式住居跡や

海で取れる貝のほか、クジラ骨製棒状骨器、

打製石斧・磨製石斧・石鍛(やじり)・ 軽石製浮子 ・ 石製装飾品、 

獣骨としてニ ホンジカ・ イノシシなどが発掘されました。

陸で取れるヒダリマキマイマイ(カタツムリ)も発見され

注目されました。現在はその上に住宅が建っています。

 

居木橋遺跡は舌状台地の先端部で河口沿いにありました。

すぐ先は海だったんですね。

縄文時代の目黒川の大きいこと。入江ですねこれは。

 

 

縄文時代に想いを馳せて居木橋遺跡のあたりから海の方を眺めました。

正面に見える高層ビル群あたりは全て海だったんでしょうね。

ここに住んでいた人々は丸木舟で川や海に繰り出し漁をしたり、

周辺にいるシカやイノシシなどを獲っていたんですね。