2月1日の衆院本会議代表質問で

良かった質問を記します。

 

私は共産党を支持していませんが、

この日の共産党・志位和夫議長は

良い質問だったと思います。

 

Q能登半島地震の避難所の環境について

 

志位

「地震から1カ月たっても避難所に温かい食事が届いていない。

 また政府の支援パッケージは、住宅再建のための

 被災者生活再建支援金が最大でも従来と同額の300万円であり、

 資材高騰、高齢化率の高さを考えるなら、住宅再建の希望は持てないと批判し、

 半壊、一部損壊に支援対象を広げるとともに、

 少なくとも600万円以上に支援額を引き上げるべきだ」

 

岸田

「ダンボールベッド、温かい食べ物を

 プッシュ型で届けている。炊き出しも行われている」

 

岸田

「能登の実情に合わせて

 経済情勢も考えて追加策を検討している」

 

 と答弁したものの、テレビの報道では被災者は

 カップそばばかりの毎日だが我慢しているという状況。

 炊き出しもボランティアの方々の善意の炊き出し以外は

 行われている様子はない。プッシュ型の支援を進めていると

 曖昧な言葉ばかり。温かい食べ物はカップそばのことか?

 国際的な災害支援の現場では炊き出しによる食事が一般的。

 日本はこの点でも世界常識から遅れている。

 支援額の引き上げについても検討していると言ったのみ。

 検討という言葉を都合よく使っている印象。

 本当に検討し実行するのか甚だ疑問。

 

Q被災地の原発について

 

志位

「深刻なトラブルが発生した志賀原発、

 柏崎刈羽原発の廃炉の決断です。

 志賀原発の避難計画はいたるところで

 道路網が寸断されるもとで実行不可能な計画であり

 原発事故が起きたら住民は避難することさえできない」

 

岸田

「原発の安全確保に影響する問題は生じていない」

「廃炉はそれぞれ事業者の判断」

 

 とのみ答弁しただけ。志賀原発では電気系統のトラブル、

 施設内の油圧機の油の漏れがあり、2次災害の発生の不安を残した。

 また、今回の地震による避難ルートの寸断は

 明らかに住民避難は不可能であることが明らかになった。

 志賀原発では付近の放射能測定機の半分が機能不全に陥った。

 志賀原発近辺では震源となった活断層の稼働が活発で危険。

 柏崎刈羽原発の沖にも震源となった活断層がある。

 にも関わらず、問題は生じてないという答弁のみで終わり

 事態を甘く見ている。廃炉はそれぞれ事業者の判断という発言も

 国として国民を守る意識と責任感が欠如している。

 

 

Q裏金事件について

 

志位

「自民党の裏金問題について、国民の深い批判と怒りが沸き起こっている。

 政治資金規正法の根本精神をじゅうりんし、民主政治の健全な発達を

 妨害する組織的犯罪行為という認識と反省はあるか」

 

志位

「自民党内でシステム化していた

 裏金づくりの全容解明の意思があるのか。

 岸田首相は演説でも「裏金」という言葉を一切使わず、

 裏金づくりの実態の解明」を明言できていない。

 自民党の責任者として過去にさかのぼって洗いざらい

 明らかにすべきであり、裏金問題の全容解明にふたをしたまま、

 いくら口先で『政治刷新』を言っても何の意味もない」

 

志位

「金権腐敗政治の根本にある企業・団体献金禁止に背を向けている

 1999年の法改定では、(1)政党と政党支部に対する企業・団体献金、

 (2)企業・団体によるパーティー券購入という「二つの抜け穴」がつくられた

 このごまかしのツケがいま巨額の裏金問題として噴き出している

 経済的に圧倒的な力がある企業が献金することは、金の力で政治をゆがめ、

 一人ひとりの国民の参政権を侵害することになる。

 自民党が企業・団体献金と政党助成金の「二重取り」を続けることは、

「国民を愚弄する公約違反だ」」

 

岸田

「現在、不記載の実態の把握に努めている。

 企業・団体献金と政党助成金は議論を積み重ねた結果であり

 企業は寄付の自由を有する。献金が政治を歪めるというのは

 論理に飛躍だ。不適切とは考えていない」

 

 と答弁も、直近の今月決まった看護師らの賃上げのための

 現役世代の社会保険料値上げ負担は

 明らかに去年、日本医師会の政治団体から岸田へ1400万円、

 武見厚労相へ1100万円もの献金が行われた後、決まった政策です。

 現役世代の負担増は少子化対策や景気対策のための賃上げを無にします。

 企業団体献金が政治を歪めているのは明らかです。

 

上記の質疑はこちらのホームページから見ることができます。

 

 

 

みなさん岸田の答弁をどう思いますか?