赤城山 ハルゼミの大合唱 | そーしの日記

赤城山 ハルゼミの大合唱

6月12日、休みをもらって赤城山に上がって来ました。

天気予報によれば前橋市は気温30℃。涼しいところに逃げるべ!と赤城を選びました。


上がって大正解!気温20℃。さらに今回は特大ボーナス付き。

聞こえますか?やかましい声。


車に乗っている時から、ウグイスの鳴き声といっしょに、カエルのようなヒグラシのようなキキキキ…という大合唱が聞こえていました。

「何が鳴いてんの?カエル?セミ?」

連れと言い合っていました。


きょうは湿原「覚満淵」を歩きます。小尾瀬と呼ばれていて、春には水芭蕉が咲き、木道もあります。

(手前に見えるのが覚満淵。奥は大沼)

一周30分ほどのハイキングコースに入ると、前橋市の中学校が自然学習に来ていて、あちこちでグループになって先生と勉強していました。


俺たちは中学生のいる入り口付近からどんどん奥へ歩いて行く。古い木道が老朽化で歩けなくなっていたため、クマザサの中の細道を歩いていると、木陰を大きめのチョウがヒラヒラ。

「黒アゲハかな?少し丸いなあ。え?紫色!?茶色!?えええええええ!オオムラサキ!?!?」

今まで、昆虫園などでは見たことがありましたが、自然の中に飛ぶオオムラサキは初めて見ました。大感激です!

(画像はお借りしています)


しばらく歩いて覚満淵を半周したあたりで、今度は連れが「ワラビ発見!美味しそう!」と叫び出しました。

見るとあちこちに美味しそうな立派なワラビが生えています。でもここは公園だから採れません。恥ずかしいから騒がないでください。

対抗して俺はマムシグサを見つけました。


他には、白いウツギの花やクリンソウもたくさん咲いていました。


(クリンソウの画像はお借りしています)


何よりレンゲツツジが満開の時期でした。下界のツツジは1ヶ月以上前に終わってしまったよ。

ホントに来て良かったと思う綺麗さでした。

 


一周を終えるころ、水路の中に連れが発見。

「セミじゃない?これ」

うーむ。きょうの連れは野生全開で、普段とは比べ物にならない鋭さ。


ちょうど、中学生のグループが水質の勉強にプランクトンネットを待って歩いて来ました。引率の先生(ネイチャーガイドさんかもしれません)に、水路のセミを見てもらうと、

「ハルゼミです。エゾハルゼミですね。ヒグラシみたいに羽が透明です」

と、教えてくれました。

「今鳴いているのがそうですか?」

と聞くと、そうだという。

ハルゼミという名は聞いたことがありましたが、キキキキキキ…という声、しかもこんな大合唱を聞いたのは初めてです。その上姿まで見られて嬉しかったです。

俺が鳴いていると間違えたカエルの方は、控えめにグェグェと水の中で鳴いていました。




覚満淵の後はすぐそこの鳥居峠へ。

眼下に桐生、太田市が一望できる絶景。谷から冷たい風が吹き上がって来て寒いくらいでした。


そのあと、大沼湖畔でソフトクリームを食べ、大沼一周の道をゆっくり走っていると…

「鹿?あれ鹿じゃない?」

先に見つけたのは、またしても連れ。

角のない、小柄でスラリとした鹿が、木立に囲まれた道路に立っていて、一瞬で薮へ消えました。尾の辺りの真っ白な毛色が目に残りました。若い鹿だったようです。



赤城山には10回以上来ていますが、きょうは色んな初めてに遭遇させてもらいました。この山は、色んな命をはぐくんでいるんだなぁと改めて偉大さに感激しました。

ありがとう赤城山。



6月の赤城山は、ハルゼミの大合唱に、ツツジ、ウツギの花盛り。気候も良くハイキングに最適!きょうもたくさんのハイカーがいました。山頂の覚満淵のビジターセンターまで、バスも来ています。

機会があったら、ぜひお越しください!