Googleの強さ3
「開発とビジネスの分離」
社長さんにもう一つ質問した。
「開発するにあたり、マネタリーな部分を意識して開発するのか否か?」
答えは、あっさりNO。
理由がすごい。
開発者に商売のことを意識させて良いものは作れないとのこと。サービスは無償でなけ ればならないとも言っていた。それでないと顧客が喜ぶものは作れないことを意味している。
開発者には「情報を集めて人が便利に使えるようなものを作る」ことに専念してもらっていて、それが事業化できようができまいが関係ない。
事業化はその製品を見てビジネスにできるかどうかを考える部隊が別途考えているようで、結果的に金にならないので単なるサービスになっているものも多いとのこと。
全般的に言えることとしてGoogleのメッセージはとてもシンプル。どのような時もメッセージはシンプルに越したことが無いと思うが、これまた会社単位でやってしまっていた。
Googleの強さ2
「Googleのトップページは何故真っ白か?」
普通の広告の観点から言えば、銀座の一等地を遊休地のまま残しているようなもの。
疑問に思ったユーザーも多いだろうし、僕も検索に専念させるための工夫くらいにしか考えていなかった。
ここにはGoogleのミッションと大きな関係があった。
Googleのミッション
「世界中の情報を組織化し世界中のユーザーがその情報を利用できるようにすること」
だそうだ。
僕はこう考えた。
無差別に広告を出すこ とが非効率性を生み、人に嫌な思いをさせ、結果的に広告コストの高騰を招く。
逆に関係のある広告だけを出せば上記は皆ハッピーになる。
よって、人のインテンションが無いページには広告を出してはならない。よってGoogleのトップは真っ白。
コーポレートミッションが気持ちよく隅々まで伝達されている会社である。
Googleの強さ1
「Googleの開発者」
今日は縁あってGoogleの日本法人の社長さんとお話ができた。
現状米国本社では3000人の社員がいて1000人がR&Dとのこと。将来的にはこの比率を50%まで持っていくという。
ニューヨーク、インド、チューリッヒの他に日本でもエンジニアの採用を強化しているそうだ。
ただ、面接は超狭き門とのこと。日本は60名くらいしか働いていないが8名が技術者で50%にするのはとても大変だとおっしゃってた。
求めているのが単なるプログラマではなく、ソフトウェアのアルゴリズムがわかっていることや人工知能に強いことだそうだ。
例えば有名大学の博士号だからといって通らない。理論よりも実践でチャカチャカ手が動いてしまう人でなくては駄目で彼らの求めているのは言葉を借りるとハッカーだそう。
M&Mのチョコレートを食べながら、iPODを聞きながら徹底的にプログラミングしてるような人らしい。
社風についてはかなり明るそうでみんなビリヤードして遊んでるそうです。ガヤガヤしたタイプの人がグーグラーには多いようだ。
ちなみにGoogleの面接の最後はエアポートテストというのがあるようで、面接官はもしこの応募者とサンフランシスコエアポートで飛行機が欠航になって、24時間その人とエアポートで過ごさなくなってしまったらどうか?ということを自分に問いかけるらしい。そこでYESと出ないと採用はされないそうだ。
要するに気の合う仲間で無いと良い仕事はできないということらしい。
とても楽しそうなので今度オフィスに仕事ではなく、遊びに行かせてもらうことにした。
彼らのルールでは業務の時間中20%は仕事以外のことをしなくてはならないという20%ルールがあるようで、最近出てくるグーグルのヒット商品はほとんどこの20%ルールの時間から生まれたようです。
あと、スナックルームもあってそこに好きなお菓子を買っておいてくれるらしい。
ネットサーフィンしてたり、人に会ったり、遊んでいるときに本当に良いアイデアは出てくると思う。
僕も人と下らない話している時が一番妙案が出る。グーグルは会社全体でそんな人間の特徴を最大限に引き出している。
素晴らしいと思う。
マーケティングコストがタダでも成功するネットビジネス
先日RSS開発ベンチャーのレッドクルーズと打ち合わせした。
競合をかき分けて成功したら極めてマーケティング効率が良いビジネスモデルだと思った。
ベンダー=レッドクルーズ
クライアント=レッドクルーズの機能を使ってRSSを提供する企業
ユーザー=クライアントのサイトのファン
クライアントがユーザーに自社の利用を促すためには自社用に作ってもらったRSSリーダーをばら撒かねばならない。そうすればするほどクライアントの売り上げが上がり、ユーザー満足度も上がる。
クライアントの利益のためにベンダーの商品を一所懸命タダでばら撒いてくれるということ。もちろんRSSリーダーが普及すればベンダーは広告モデルとして大きなビジネスができる。
何と言ってもマーケティングコストがタダで、全てのステークホルダーが満足する仕組みに見える。
値段を聞いてみたら案の定クライアント側は安く導入できるようになっていた。
この会社でっかくなるかも知れない。
僕もこういうマーケティングコストがかからず自社の商 品が広まるモデルを沢山考えなくてはと焦燥感に刈られた。
起業は楽しい!を読みました。
西川さんの本が出版されて買っていたが、今日読み終えた。
僕も今の会社の創業メンバーの一人だったので非常に共感できる部分が多かった。詳細の手法には触れていないがマインドの部分、起こることのトピックが纏まっていてさっと読めてしまう一冊。
ベンチャーを志す人にはオススメです。
最近思うことは、ここ数年で起業するということのリスクの中身が変わってきたところだ。
簡単に言うと、資金的リスク、失敗後の自分に対する評価のリスクが下がったと思う。
以前は資金調達の選択肢が非常に少なかったが、最近は多様になってきた。失敗したからと言っても個人破産するような話は無く、再起は図りやすくなった。
新規事業の成功を握っているは
1.ビジネスモデル
2.マネージメントチーム
3.ファイナンス
だと思う。
以前は資金の面でベンチャーよりも大企業の方が有利であったが、特に小資本でもビジネス化できるインターネットビジネスでは初期の資金の手当ては何とかできるし、第三者割当増資でVCから調達するオプションができた。これはマザーズが安定してきたお陰と言える。
資金の面で大企業の優位性が無くなったとすると、1.2.についてはベンチャー企業の方が強力なことが多い。大企業の課長が安定感の中でやるのとベンチャー起業家とではビジネスに対する思いやコミットメントがあまりにも違うからだ。
実際最近のネットサービスではベンチャー企業が繰り広げるものがほとんどで以前の大企業は追いつけていない。
まだまだ、色々なサービスとチャンスがあることは間違いない事実だ。
