4部作です。

 

第1部のストーリーを紹介します。

 

ネタばれです。

 

ドイツ貴族アーレンスマイヤ家の当主と

 

その愛人の娘ユリウス。

 

母は身ごもっていた時父に捨てられたが、

 

娘に父親の財産を相続させるため

 

「男の子」としてユリウスを育てる。

 

 

やがて本妻が死去、

 

ユリウスの母親は「妻」として

 

ユリウスと共にアーレンスマイヤ家に舞い戻る。

 

しかしそこには、本妻との間に二人の姉がいた。

 

 

ただでさえ二人の姉につらく当たられる日々の中で

 

次から次へとアーレンスマイヤ家の周辺の人物が

 

殺される事件が起きる。

 

「あの家は死人が多い」

 

という噂も社交界で立てられるようになってしまい、

 

ユリウスとその母はその真っ只中にいて、

 

事件に巻き込まれていく。

 

 

この作品が発表された時

 

「まだ男装の麗人」

 

「フランス革命の次はロシア革命?」

 

と世間の反応は冷たかったです。

 

池田理代子さんはなんといっても

 

「ベルサイユのばら」のイメージが強いです。

 

 

 

この「オルフェウスの窓」の第2部から

 

絵柄も変わってしまいましたし、

 

話も雰囲気が変わります。

 

池田氏どこかで

 

「オルフェウスの窓」のことを

 

自分の最後の少女漫画とおっしゃっていました。

 

「ベルばら」の路線から脱却した作品でもあります。

 

 

正直言って、

 

女の子が男の子のふりをするのは

 

少女期、無理があります。

 

「ベルばら」のオスカルだって

 

女性であることを隠していた訳ではありません。

 

相続権を得るために女性が男性のふりをするというのも

 

話が古くさいです。

 

1904年が舞台ですから仕方がないのですが。

(女性に相続権を認めないなんてひどいですね。ただ当時の日本も似たようなもの)。

 

人は死に過ぎるし無理がある設定ですが、

 

少女漫画なのでいいのではないでしょうか。