1960年生まれのドイツ人、

 

彼女が生まれた時は西ドイツでした(西ドイツ人と言ってもいいかも知れません)。

 

 

前回紹介したビッグイシューにつながります。

 

この方もドイツの人です。

 

 

 

家庭の事情から家に居づらくなり

 

怪しげな連中の元へ12歳で

 

たむろするようになったクリスチアーネ。

 

13歳で麻薬にのめり込み

 

14歳で麻薬代を稼ぐため売春を始める。

 

最初は彼氏の麻薬代も稼ぐためだったが、

 

それでは足りず、

 

とうとう同年代の彼氏まで

 

男性相手に売春を始めるようになった。

 

 

(カップルで売春ですか…)。

 

 

15歳で逮捕、

 

母親がその足で自分の母親の元に

 

クリスチアーネを連れて行った。

 

 

逮捕時に彼女の素行が知れ、

 

ライターのインタビューを受けるうちに

 

あるライターが

 

衝撃的な話なので本にしたいと持ちかけた。

 

そして彼女のこの体験は本になり、

 

それがベストセラーになり、

 

映画も大ヒットした。

 

 

 

 

しかし、彼女は「蘇生」しなかった。

 

2008年以降一切取材を受け付けておらず、

 

本書の告白は

 

恐らく最後の彼女の告白になるだろう。

 

 

「51歳にして、肝硬変の一歩手前」

 

息子にも、もう先は永くないと言った、と

 

本書にある。

 

「映画は私が祖母の元に行くところで終わる。

 

しかし私の薬物中毒はそこで終わらなかった」

 

祖母の元に引き取られるも、

 

そこの親戚と折り合いが悪く(わかるような)、

 

また薬物に手を出した。

 

成人になってからは逮捕、収監もされている。

 

51歳の彼女は、

 

薬物をやめればよかった、

 

肝繊維症のせいで一晩中嘔吐、

 

腹部は膨張、

 

治療しないといけないのだが、

 

検査がものすごく痛い上

 

治療しても完治の見込みはない、とあります。

 

この苦しみに比べれば

 

ヘロインが切れる時の辛さなんて

 

大したものではなかったと後悔しています。

 

 

本書も、

 

本人の体験談であり、

 

なぜドイツに薬物中毒が多いのか触れていません。

 

「移民が多い」

 

とちらっと述べていますが、

 

国家規模の問題については言及していません。

 

 

 

ただドイツという国がわかりません。

 

前述のクリスチアーネの祖母の家に行くまでをまとめた告白本は、

 

必読の書とされ、

 

授業の題材に使われたとあります。

(クリスチアーネはそのため、その本が授業で使われる日は息子に学校を休ませた)。

 

麻薬から立ち直った訳でもない人の告白本が

 

青少年の役に立つとは思えませんが。

 

 

ドイツ、理解不能。