「独狐皇后」アフタードラマの方が壮絶。

 

独狐皇后の死の2年後、

 

楊堅が息子(後の煬帝)に殺されたのは

 

以前アップした通り。

 

 

即位前の話ですが、

 

煬帝で統一します。

 

 

煬帝は父の側室陳夫人を強姦しようとしました。

 

事件を知った楊堅は

 

煬帝を太子から降ろして

 

長男を太子に復位させようとします。

 

その動きを知った煬帝は、

 

楊堅を殺し、後日元の太子であった兄も殺します。

 

 

不思議である。

 

皇帝の側室への強姦未遂、

 

なんでその場で捕まえるか殺すかしなかったのか。

 

そこを

 

「元の皇太子を呼び戻して太子に復位させる」

 

ということをやっているから、

 

逆に殺されるのであります。

 

 

後宮の法は厳格でした。

 

皇帝の側室ばかりか

 

女官に対する強姦や強姦未遂でも

 

死罪が一般的でした。

 

当時の法律に鑑みて

 

煬帝がしたことは、

 

死刑にするのが妥当なだった訳ですから

 

その場で殺しても問題ありませんでした(あくまでも当時の法律では、です)。

 

 

現代だってそうでしょう。

 

強姦未遂事件を跡取りが起こしました。

 

「あんな奴に社長は譲れるか」

 

と家業から離れていた長男を呼びつける、

 

その前に

 

「犯人」を捕まえるなり警察呼ぶなりするのが普通です。

 

新しい跡取りを呼び戻すのは

 

その後の話です。

 

 

隋の皇帝楊堅。

 

非常時の対処を誤ったばかりに

 

自らの命を落とすことになりました。

 

 

ただ思う。

 

北周の皇族宇文一族を

 

ことごとく殺害しているのに、

 

息子の強姦未遂に対しては

 

「畜生」

 

と言う。

 

楊堅の倫理観はいずこに。

 

煬帝の残酷さは

 

楊堅譲りだったのかも知れません。