夜の部
芝居は「於染久松色読販(おそめひさまつうきなめよみとり)」。
玉三郎さんは土手のお六を演じました。
この土手のお六、
「悪婆(あくば)」と呼ばれる役柄で
夫のためとはいえ
何の落ち度もない油屋を
平気で恐喝しようとします。
アクの強い女性役で
セリフが多い。
玉三郎といえばその美貌が有名ですが、
美貌だけではないです。
踊っている玉三郎とは
違うイメージの役も見事にこなします。
歌舞伎で「女性」が主人公というのも珍しいです。
歌舞伎はどうしても
女性の役は添え物のようなものが多いです。
(玉三郎でなければ、主役は無理なのか)。
見栄えよし
お芝居しよし
踊りよし
素晴らしいです。