高峰秀子主演のこの作品を
ネット配信で見た。
はっきり言って私の好みではありませんでした。
こちらの作品の映画化です。
そもそも私は
タイトルだけ見て
二葉亭四迷の「浮雲」と
勘違いして見始めたのであります。
「なんで終戦直後が舞台なんだろう」
と不思議に思い、調べて
初めて違う作品であることを知りました。
1943年仏印で知り合ったゆき子と富岡。
その時二人は農林省のタイピストと技師だった。
しかし戦争が終わりに帰国すると、
二人とも流されるように落ちぶれて…。
<以下ネタばれです>
個人的には、つまらないと思いました。
妻とは離婚すると言いながら別れない富岡、
ゆき子との「不倫旅行」先で
別の既婚女性と恋に落ち、そっちの女性と同棲を始める。
女癖の悪い男はいつの時代もいますが、
富岡のどこに魅力を感じて
次から次へと女が寄ってくるのかがわからないのです。
病死した妻の葬式代を
かつての愛人ゆき子に借り来るシーンでは
思いっきり引きました。
悲劇的な最後を迎えますが、
富岡は懲りないと思います。
しばらくしたらまた別の女性に惚れるでしょう。
途中で見るのをやめようかと思いました。
やめなかったのは
高峰秀子さんが出ていたから。
高峰秀子さんの媚びないキャラクターがいいですね。
(強烈なファンというわけではないのですが)