久々のプロレスDVD予約ランキング調査です。
現在までに予約が開始されているプロレスDVDのランキングを調査してみました。
最初の数字がプロレスDVD予約ランキング、括弧内の数字がDVD全体ランキングです。
●プロレスDVD予約ランキング(9月17日 0:00現在)
1位(567位)◆DVD:DRAGON GATE 2007 season.4
9月26日発売
2位(572位)◆DVD:DRAGON GATE 2007 season.3
9月26日発売
3位(905位)◆DVD:WWE ナイト・オブ・チャンピオンズ2008
9月26日発売
4位(1,230位)◆DVD:PRO-WRESTLING NOAH Shiny Navig.’08 9.6 日本武道館大会
10月22日発売
5位(1,697位)◆DVD:WWE リック・フレアー ネイチャーボーイ
9月26日発売
6位(2,508位)◆DVD:WWE グレイテスト・スーパースターズ・オブ・レッスルマニア
10月24日発売
7位(3,083位)◆DVD:ハッスル・ツアー2008 DVD 1(仮)
10月29日発売
8位(3,322位)◆DVD:WWE グレート・アメリカン・バッシュ 2008
10月24日発売
9位(3,678位)◆DVD:G1 CLIMAX 2008 DVD-BOX
10月24日発売
・・・前回と同じく、カテゴリ100位以内に予約受付中のDVDが9つしかありませんでした・・・
もともと発売予定の作品が少なすぎるんですよね・・・
なかなか観に行けない団体とかたくさんあるので、各団体さんお願いします・・・
1・2位独占のDRAGON GATE、ランキング4作品を占めるWWEの作品は別格として、
予約開始されると同時にランキング上位となったのが4位「NOAH 9.6武道館大会」。
史上初のメジャー三冠がかかった佐々木健介と森嶋猛の一戦をメインとした大会です。
しかしこの大会、NOAHの今後を占う意味で大きな大会となりました。
小生はスカパーの生中継で観戦しましたが、メインのGHCヘビー戦は素晴らしい一戦でした。
特に健介の勝負に賭ける執念、ベルトに賭ける想いがひしひしと伝わる戦いぶりは
プロレスとは想いと想いの戦いであることを改めて教えてくれました。
勝負に勝ち、プロレスラー史上初めてメジャー三冠を成し遂げた健介の偉業は
世間的にも高く評価され、即日Yahooニュースなどでも大きく取り上げられました。
新日本の奮起などで今年度に入り目に見えて勢いを増しつつあるプロレス業界にとって
再度一般的な「メジャー」に上がれるこれだけのチャンスはそう巡ってこないでしょう。
佐々木健介の、健介ファミリーのプロレス界を背負った戦いが始まった一戦でした。
一方の森嶋ですが、ベルトを失うだけでなくWWEのトライアウトにも不合格と
ROH王座獲得、続いて三沢からGHCヘビーを奪取するまでの勢いは完全になくなり、
ベルトを獲得するまでがピークでそのあとは加速度的に失速していくという
奇しくも同胞・力皇のヘビー級タイトル獲得のときと同じような流れになってしまいました。
健介戦も完全に想いで負けたかたちとなりましたが、乗り越えるべき壁も見えた試合でした。
思うに、現在NOAHは小橋欠場以来のショックから完全に抜け切れていない印象があります。
NOAHの場合今までは試合内容が最重視され、個人のキャラクターや抗争作りなどは後回しでした。
プロレス興行として「常にいい試合をしないといけない」のは当たり前ですが、
試合内容以外にファンが楽しめる部分を提供できなかったツケがまわってきているようです。
最近現状を打開するためか金丸・鈴木・平柳が悪役ユニットを組みましたが
経験不足が露呈され、悪役の真似事をしているようにしか見えないレベルに留まっています。
特に悪いのは立振舞が「本気でやっていない」ように見えてしまう点。
例えばGBHやブードゥの面々からは「自分はこの路線で生きていくんだ」という信念が見えます。
動きを研究し、試合中観客と会話をし、自分と相手をどう活かすかを常に考える・・・
一戦一戦を大事に考え、毎試合努力を怠っていない姿勢がはっきりリングに表れています。
結果GBH真壁はタイトル挑戦、ブードゥはテンコジとの抗争というドル箱抗争突入と、
プロレスファンや関係者を納得させる動きができたからこその「成果」を勝ち取りました。
しかしNOAH悪役ユニット3人は現状のままで「成果」を勝ち取ることはできないでしょう。
現に期待されたジュニアタッグリーグは話題・内容的にも盛り上がりに欠ける形で終わり、
NOAHの年末は佐々木健介とのヘビー級ベルト争いと新日本・全日本との抗争頼みという
幸か不幸か団体初の「他団体依存」の構図となってしまいました。
小生が思うに、NOAH最大の弱点は
「ヒールとして活躍したことのある人間が誰一人としていないこと」に尽きると思います。
思えば三沢・小橋・田上・秋山は、旗揚げ前の全日本ですらヒールになったことがありません。
田上や秋山は嫌われ者になったことはあっても、嫌われ者と「ヒール」とはまったくの別物です。
また新興団体であるが故先人や団体の歴史からヒールを作り出すノウハウを得る機会もなく
武藤全日本のように外部から優秀なヒールを引き抜き継続参戦させる戦略も取ったことがありません。
ヒールに一番近い高山は継続参戦していますが、彼の場合「一匹狼」的なキャラクターであり
GBHやブードゥーマーダーズのような団体ごと巻き込むヒールを演じているとは言えないでしょう。
結果「誰もヒールになることができない・ヒールを育てられない」事実に直面してしまい、
新日本の天山と飯塚のようなレスラー同士の確執や軍団抗争のストーリーラインを提供できず、
近年大会が「試合内容以外に頼るところのない、非常に水ものの興業」になっていると感じます。
「なら常に試合で全力を尽くせばいい」というのは正論ですが、常に結果を出すのは夢物語です。
絶対王者とまで言われた小橋でさえも試合の激しさから度重なる怪我に悩まされてきましたし、
若手も以前のような激しい試合は体調的にも年齢的にも年々難しくなっていきます。
特にNOAHの若手には激しい試合をして当たり前というイメージができあがっているので、
「試合内容+何か」を見せられるようにならないと遅かれ早かれ皆体を壊してしまうでしょう。
幸いなことに今のNOAHのヘビー級チャンピオンは「平成のミスタープロレス」佐々木健介。
レスラー人生の酸いも甘いも知り尽くす彼はNOAH若手勢にとっていい見本となるでしょうし、
また新日本・全日本との本格抗争となった場合、試合内容とともに自己アピールが伴わない人間は
試合だけでなくレスラーとしても負けてしまい、自らにとって何も残らない抗争となりかねません。
NOAHの若手は本気でプロレスラーとして生きていくにはどうするかを探るときが来たのでしょう。
NOAH9.6武道館大会は、今後のプロレス界の未来と方舟の迷いを示した大会でした。
小生も観ていない方にはぜひ全試合通してご覧頂きたい大会です。
しかしDVD全部見ても、10月で全部発売終わってしまうんですけど・・・
WWEはPPV大会以外もたくさん発売されるでしょうが、ほんと心配です・・・