先日、ふと今は亡き大川慶次郎先生の言葉を思い出したのです。


「牝馬に負けていた牡馬はクラシックでは通用しない」



私の記憶通りなら、これはダイタクテイオーが皐月賞で人気を背負って惨敗した年(勝ち馬はジェニュイン)のレース後にスーパー競馬で語っていたこと。


確かにダイタクテイオーはアーリントンカップ(今と違って阪神春開催の開幕週に施行)で、エイシンバーリンに負けていた。


その後間に毎日杯を挾んで皐月賞に臨んだから臨戦過程がキツくて負けたという可能性もありますが、当時中学生だった私の脳裏に、未だにこの言葉が残っているんです。



時は流れて令和の時代。2010年代後半からは牝馬が混合GⅠ、しかもチャンピオンロードのレースで強いレースをすることも増えた時代になりました。



そこで調べてみたのです。近5年の牡馬クラシック勝ち馬の戦歴を。


そうしたらクラシックを勝つまで、牝馬に負けた馬はただ一頭、菊花賞馬タイトルホルダーがダービーでサトノレイナスに先着を許しているだけでした。



つまりクラシック本番が始まるまでに牝馬に負けた経歴のある馬はクラシックウィナーの資格をほぼ喪失する、そう言えるのです。



さて、昨年のホープフルステークスを牝馬のレガレイラが制し、彼女が皐月賞に挑む今年の牡馬クラシック。


先例通りならホープフルステークス組は勝てない、ということになりますが……?



私は、そのことを考えて本命を既に決めております。