あした会議で得られるもの | アジアNo1を目指すベンチャーキャピタリストのアメブロ

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サイバーエージェント・ベンチャーズ代表のブログです。ネットビジネスに特化したアジアNO1のベンチャーキャピタルを目指して、世界を変えるネットビジネスを日々考え、日々探しています。皆さまよろしくお願いいたします。

今週金曜日、土曜日は、今年4月に選抜されたCA18メンバーが自分のチームを創り、3つの事業案や制度案を考えて、藤田に提案するという「CA18あした会議」でした。

新規事業や全社施策が次々に決まる、いうなれば役員会のような場です。

私は、おそらく第二回目くらいのあした会議からずっと参加しているのですが、参加する度に得られるものが多くあります。得られる内容としては色々とあるのですが、ベンチャーキャピタルに多く求められるような個別事業の判断軸というよりは、サイバーエージェントグループのカルチャーや良い空気感を維持している、いうなれば決してブレないフィロソフィーのようなものが多いと感じています。

例えば、

1.施策内容だけではなく、社内的にはやり、そして浸透するものかどうか
新たな施策を検討する際、施策の目的や手法だけではなく、社内的にはやり、そして浸透するものかどうかをしっかり見極める(例えばプロジェクトの名称(ラベリング)や浸透施策、活性化施策など)。

2.部署や子会社の事業責任者・経営者に意思決定を任せるという文化の徹底
例えば、トップダウンで施策を決め、全社的に導入させるというやり方は基本的にとらない。最後は各部署や子会社の事業責任者・経営者に意思決定を任せるというカルチャーの徹底。

3.投資する分野と人選を見て、あとは任せるということの徹底
新規事業を決める際、投資する分野と人選、戦略・戦術まで決めて意思決定するというのではなく、投資する分野と人選だけを見て意思決定し、戦略や戦術は原則その人に任せる、という考え方の徹底。

4、新規事業の参入タイミングや参入検討する分野の競合に対する意識の持ち方
参入検討する分野から得られるリターンの大きさと、仮に失敗したときのロスの大きさのトレードオフ、及び参入タイミングや参入検討する分野の競合などを総合的に加味し、意思決定する際の考え方。例えるなら、波の流れ方や流れの強さを見て、もっとも釣れる場所を探すような、そんな感覚があります。

5.採点する際の姿勢
プランを審査する際の、プレミアム(加点する)とディスカウント(割り引く)の掛け方が成果を第一に絶妙にチューニングされている(気がします笑)。

全体的に言えることは、企業が健全かつ継続的に成長する上で大切にすべきこと、必要なことを自然な形でみんなが意識し、当たり前に取り組んでいることがサイバーエージェントグループの強みだと感じています。

また、ベンチャーキャピタリストに通じる大切な要素も数多くあり、そういう意味でもしっかり血肉化していきたいと思います。

とはいえ、過去のトラックレコードを見ると、私の所属しているチームがあした会議で優勝したことは過去1度しかないので汗、次回参加できれば必ず勝ちにいきたいと思います。