仕事がらよく経営会議や取締役会などに参加するのですが、ときおり「何も決まらない会議」に出くわすことがあります。
「何も決まらない会議」の、主な症状は以下の通りです。
・思いつきレベルのアイデアばかりで全く議論が深まらず、結局何も決まらない
・議論がすぐに枝葉に行ってしまい、議論されるべき重要なテーマについて全く議論されない
・事前に共有されているべき情報が共有されておらず、会議がただの情報共有だけで終わってしまう
・組織内に共通言語や判断軸がないため、理由もなく意思決定が先送りになる(たいていの場合二度と議論されることなくお蔵入り)
・意思決定されたことがタスク化されず、会議が終わると同時に参加者の頭の中から消えている
こういった症状が見られる場合、いわば底に穴の空いた風呂桶にお湯を注いでいるようなもので、経営資源を大きくロスしているため要注意です。
特に会議は複数の人間が集まって実施されるため、それが社内会議であろうと参加者の会議時間分の給与合計額を投資しているのと同じなので、そういった意味でも大きなロスとなります。
これらを防ぐには、
・会議の目的(成果)を明確にする
・参加メンバーは成果を最も最大化させる人選とする
・会議の事前準備をしっかりする(資料作成という意味ではなく)
・安易な意思決定の先延ばしをしない(意思決定できない場合は問題点を明確にし、期限を決める)
・意思決定したものを実行するところまでフォローする仕組みを組織として持つ
くらいを意識すれば良い処方箋になると思いますが、改めて強く再認識したいと思います。