ネットサービスの飽和化と次のネットサービス | アジアNo1を目指すベンチャーキャピタリストのアメブロ

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サイバーエージェント・ベンチャーズ代表のブログです。ネットビジネスに特化したアジアNO1のベンチャーキャピタルを目指して、世界を変えるネットビジネスを日々考え、日々探しています。皆さまよろしくお願いいたします。

最近感じることが、インターネットサービスの飽和化です。


ありとあらゆる消費者のニーズが、インターネットサービスによって既に実現されています。


消費者ニーズが充分に満たされていない市場黎明期では、事業ドメインさえ見誤らなければ市場拡大の波にうまく乗ることで事業として成立したかもしれませんが、一次的な消費者ニーズが満たされた今、新たな付加価値や二次的な消費者ニーズを創造しなければ事業として成立しないフェーズに突入しています。


大きくインターネットサービスの収益モデルを分けると、大きく 1)広告・2)課金・3)EC(購買)の3つになると思いますが、


1)広告モデル

消費者にとってのパーソナライズドが進むとともに、広告主体者がメディアから消費者側へシフト。


2)課金モデル

単品サービスから、グリーやモバゲーなど(ユーザーにとって)有機的なコミュニティで形成されたプラットフォーム上に複数のコンテンツを乗せて課金するサービスが台頭する時代にシフト。


3)EC(購買)モデル

価格競争が極限まで進み、価格を強みとするだけではもはや勝てない、新たな付加価値提供型へのシフト。


この他にも事例を挙げると切りがありませんが、飽和化が進むとともに消費者(及びユーザー)に対する付加価値の求められる大きさがどんどん大きくなっているのを感じます。

一次的なユーザー欲求が満たされた今、いかに二次的なユーザー欲求を顕在化させ、新たな市場を創出し、新たなサービスを作っていくか。若しくはそのサービスを実現させる技術を実現するか。


加えて、mixi、GREEやモバゲーなどの成功事例から、成功した本質的な理由をいかに深く理解し、サービスに組み込んでいくか(模倣ではなく適応させるか)も以前にも増して重要になってきていると思います。


但し、成功した本質的な理由を理解することそのものがどんどん難しくなっているのは間違いなく、鉱山に例えるなら、金脈にたどり着くまでに掘らなければならない深さがどんどん深くなっている感覚です。逆に浅く広く掘っても徒労ばかりで全く意味がなかったりもします。


弊社で投資している中国・ベトナムはどちらかというと一次的欲求をしっかり捉えることが重要ですが、特に日本は情報を掘る深さ及び緻密さが大変重要になってきているので、しっかりアンテナを研ぎ澄ませて、次に来るネットサービスを考え、発掘し、経営者の良き右腕となれるようしっかり支援していきたいと思います!