記憶喪失になったことはないけど、
記憶があることの有難さなら知っている。
だって、
うちの子たちと一緒に過ごした記憶が、
私の中に存在し続けている。
私の中にあるから、
悲しくもあり、寂しくもある。
私の中から消えてしまえば、
寂しくも、悲しくもならない。
悲しがらない為には、
記憶から失ってしまえばいいの。
寂しがらない為には、
記憶から消してしまえばいいの。
泣きたくないなら、消してしまえばいいのに。
でも、消えてしまったら悲しいよ。
あの子もね。
寂しいのが嫌なら、消してしまえばいいのに。
でも、消えてしまえば寂しいよ。
あの子もね。
記憶から消えてしまう
悲しみや寂しさと比べたら、
今の悲しみと寂しさの方がいいと思うよ。
お互いにね。
あなたの悲しみは、
失ってはいけない愛情。
あなたの寂しさは、
消えてはいけない思い出。
あなたの悲しみと寂しさは、
消えてはいけない、失ってはならない、
あなたとあの子の大事な人生を共にした記憶。
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「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社