禅語 | ペットのお坊さんブログ(ペット霊園ソウルメイト)

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お寺の白梅

 

【梅は寒苦を経て、清香を放つ】

梅は寒さに耐えたからこそ、春一番に咲き、

周囲に清らかな香りを放つもの。

 

人も同じく、辛いことや苦しいことを経て、

人柄が熟成され、懐深い人となりが醸し出される。

 

修行していた時にお仕えしていた御前様が、

雪の降る日に傘もささず、付き人も伴わず、

じっと梅の樹を眺めておりました。

 

私は慌てて駆け付け、そっと傘をさすと、

「梅はええのぉ。無理して咲かん。」

と仰いました。

 

私の足音と傘の差し出し方で、

私が駆け付けたことを察し、

卒業を控えて焦っていた私に言った言葉。

 

梅は焦って花咲こうとせず、

必ず春が来ることを信じて、

ただじっと時の訪れを待っている。

 

私の心を見透かしており、

御前様のお言葉には涙が溢れます。

 

私はお気に入りの禅語として、

「梅は辛苦を経てこそ、

 清らかな香りを放ちますからね」

と相づちし応えると、

私の顔を見てニッコリされました。

 

あの日の笑顔こそ、

私にとっての白梅であり、

敬愛する御前様の心遣いが、

清らかな薫りとなっておりました。

 

あの日の思い出から植えた梅の樹。

今年も清らかな香りを漂わせております。

 

いつになったら成熟した人柄となりて、

多くの人の心を癒すことが出来る

ひとかどの者になれるのかと、

毎年焦っている私。。。

 

そんな私を御前様は毎年なだめてくれる。

梅の清らかな香りでもって。

 

焦らんで、まだ修行せい!とね。

 

 

 

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私の著書:

「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社