「…わぁー…。」
家に入って、まずした事は、足の踏み場であった。
「ちょいと待ってろ。…よっ…のあっ!」
「あぁ~あ。転けてやんの。」
「っニャロッ!」
飛びかかってきた汐鵜を避けた。
汐鵜はそのままゴミの山へとつっこんでいった。
「~っ!ぷはっ!」
「ちゃんと掃除しようよ。」
「っせい!」
汐鵜は勢いよくゴミの中からでてきた。
________
「…つーかれたぁ。」
「ハハッ!よく頑張ったな鴇坊。」
そう言うと、寝そべっていた僕に、小さいサイズの缶ジュースを差し出した。
「ん。あんがと。」
「にしても…ー」
『すっごいゴミ。』
ゴミは一年分はありそうなくらいの量だった。
「よくこんなにため込んだね。」
「誰が好き好んでためるか。」
汐鵜は苦笑いした。
「そーだね。あっ、そーいえば。」
僕はゴソゴソとポケットをあさり、目当ての物を見つけた。
「これ、ゴミの中で見つけたんだけど。」
それは古い写真で。
7~8歳くらいの男の子と、その後ろには優しそうな母親らしき人が写っていた。
「あ?なんだこ…れ…っ!」
「?汐鵜…?」
僕は見逃さなかった。
汐鵜の顔が一瞬だけ、『悲しみ』に染まった事を…。
第4話に続く
家に入って、まずした事は、足の踏み場であった。
「ちょいと待ってろ。…よっ…のあっ!」
「あぁ~あ。転けてやんの。」
「っニャロッ!」
飛びかかってきた汐鵜を避けた。
汐鵜はそのままゴミの山へとつっこんでいった。
「~っ!ぷはっ!」
「ちゃんと掃除しようよ。」
「っせい!」
汐鵜は勢いよくゴミの中からでてきた。
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「…つーかれたぁ。」
「ハハッ!よく頑張ったな鴇坊。」
そう言うと、寝そべっていた僕に、小さいサイズの缶ジュースを差し出した。
「ん。あんがと。」
「にしても…ー」
『すっごいゴミ。』
ゴミは一年分はありそうなくらいの量だった。
「よくこんなにため込んだね。」
「誰が好き好んでためるか。」
汐鵜は苦笑いした。
「そーだね。あっ、そーいえば。」
僕はゴソゴソとポケットをあさり、目当ての物を見つけた。
「これ、ゴミの中で見つけたんだけど。」
それは古い写真で。
7~8歳くらいの男の子と、その後ろには優しそうな母親らしき人が写っていた。
「あ?なんだこ…れ…っ!」
「?汐鵜…?」
僕は見逃さなかった。
汐鵜の顔が一瞬だけ、『悲しみ』に染まった事を…。
第4話に続く