私は月曜日にお休みをもらっているのですが、今日は少し仕事をしていました。

 

去年の12月にウィッグのご相談にご来店されたメンズの患者さん。

治療後に少しだけ髪が伸びていましたが、2月初めに復職のために、ウィッグを購入のご希望でした。

 

 大手ウィッグ会社にご相談に行くと30万円のウィッグを今すぐの購入を勧められたとのことでした。

 

私は私の経験値でご提案しました。

1.復職の2月初めまでには、髪はある程度伸びること。

2.ウィッグを被ることで、逆に気になるのではないか?

3.ウィッグで復職後、脱ぐ時のタイミングも難しこと。

 

 この患者さんは私がウィッグを勧めないことに驚かれていました。

 

 彼のことは気になっていましたが、そして2月になり、ご連絡も無かったのでご自分の髪で復職なさったんだと思っていました。

 

そして3日前に、お電話でご連絡をいただき、ご自分の髪のカットをお願いしたいとのこと、月曜日のお休みでしたがお店を開けることにしました。

 

 抗がん剤治療のための脱毛のために、お会いする男性の方のご依頼はまだ少ないのですが、どの方もこちらが心配してしまうほど気弱です。。。

 女性は比べ物ならないほど、強いと思います。

もちろん女性も最初は落ち込んでいますが、髪が伸びだした頃は治療が終わったことで達成感に満ちていて、元よりも強くなられているのが、明らかに感じられます。

 

今回の男性患者さんは、最初にお会いしたときから気になっていましたが、復職後の今もかなり後ろ向きな雰囲気を感じられました。

…溜息の多さが、半端なかったです。

 

 

 もちろん、がんの場所やグレードの違いもありますが、やはり男性は弱いな。。というのが今日の感想でした。

 

「しばらくカットに通っても、大丈夫なのでしょうか?」とのご質問に、『大丈夫ですよ』の応え以外は言えない雰囲気でした。

 

 

 普通に髪を切っただけですが、随分、ため込んでいる感じでしたので、ご病気のお話を聞いて、そこからどんどん話を引き出して気持ちを楽にしてもらいます。

 

いろいろなことにピリピリと神経質になられていて、一つ一つ説明して、「大丈夫」を繰り返します。

 

「こういう、お仕事は重くないのですか?大変ですよね?」とのご質問に

 

「私が出来ることは髪でもウィッグでも、その日気分良く過ごしていただける髪形を作るだけで難しいことはしていないですよ」と笑って答えました。

 

本当にそれだけのことです。

 

普通の美容業をしながらも、こういったお困りの方のためにも受け入れてくださる美容師さんがとても少ない状況です。

 

 私の仕事内容は自然な医療用ウィッグを作る患者様専用美容室Chez Moiのブログ

をご覧ください。

 

医療用ウィッグスタイリストになる講習会が春より始まります。

明日ですが、2月13日13時~より無料説明会を行います。

 

ご興味のある美容師さん

是非 ご参加ください  http://www.ikus.life/join-us