少し前にカラー剤などを使用しているメーカーの新しいトリートメントの講習会を受講しました。

 

化学療法後の髪は乾燥毛の方が多く、私としては患者さん達に少しでもお役に立ててご提案できればと出かけました。

 

 

メーカーの講師の方の説明の中に

「他店との差別化のために導入をお勧めします」との内容のお話をされていました。

 

トリートメントで

他店との差別化。。。。って。

 

 

私のお店は大田区の蒲田駅近くにありますが、先日荻窪からご来店されたお客様とお話をしていたところ

「荻窪駅は美容室だらけですよ」と仰っていました。

 

荻窪だけではなく、そこもかしこも美容室だらけですよね。

 

 

私はご来店のお客様(患者さん)たちに、

「最寄り駅で、うちの店のようなこともできそうな小さなお店はありませんか?」と必ずご質問させていただきます。

 

2人に1人が、がんになる時代に私のような仕事を業務にプラスしてくださるお店が、もう少し増えることは患者さんたちのためにもなりますし、それこそ本当の差別化になります。

 

 

 ヘアードネイションのカットを取り入れている美容室は随分増えていますね。

 

ウィッグ生産をして、中国の工場に何度も直接打ち合わせに行っている私としては

ヘアードネイションンがウィッグを必要としている子供たちのためになるかは、

疑問ではあります。

 

 年齢を問わず、ブリーチ毛以外は長さが規定以内なら大丈夫ということですが

私のような50歳近くの白髪染めとパーマをかけているくせ毛の乾燥毛を

子供のウィッグのために使うんですか??

 というのが正直なところです。

 

 人毛ウィッグは工場でコーテイング加工をして納品時は艶やかですが、

3か月ぐらいでコーテイングが剥がれて、絡んで扱いづらくなります。

このコーテイングはどの会社も企業秘密で、日本ではできません。

 コーテイング加工をしたいときは、また中国やその他アジアの工場に送らなくてはいえません。

20代前半くらいまでの方の髪ならドネーションも合点がいきますが、

すごく納得が行かないと、ウィッグに携わる方とお話をして頭を傾げてしまいます。

 

人毛100% のウィッグは重たいので子供には可哀そうです。

 

 

…話が逸れてしまいましたが。

 

 

ヘアードネイションンを受け付けていて、髪を失う人たちのためを思ってくださるのなら

私のような美容業も取り入れて差別化にしていただきたいものです。

 

 私の仕事内容は自然な医療用ウィッグを作る患者様専用美容室Chez Moiのブログ

をご覧ください。

 

医療用ウィッグスタイリストになる講習会が春より始まります。

2月13日13時~より無料説明会を行います。

 

ご興味のある美容師さん

是非 ご参加ください  http://www.ikus.life/join-us