こんにちは。
預かりのあや(小林)です
2月上旬からトライアルに出ていた屋久島犬のクマですが先日無事に正式譲渡となりました
クマちゃんの新しいお住まいはマンションで共用エリアは抱っこもしくはクレートなどに入れて移動しなくてはならなかったので、「抱っこをしてお散歩に行けるまで」トライアルとさせていただいておりました。
お届けの日に試しにハーネスを付けた状態で抱っこをしてもらったところクマもすんなり抱かせてくれていたので「これはすんなりいくかな?」なんて思っていましたが、後日希望者さんがハーネスを付けようとすると嫌がってしまったとのこと
そこからおよそ1ヶ月、徐々に慣らしてもらい3月某日遂にお散歩へ行くことができたそうです
クマちゃんは昨年の7月末の猛暑が続く時期に保護しました。
飼い主さんが経営する会社の敷地内でたった1頭で鎖に繋がれ砂利の上で過ごしていました。元は4頭も仲間がいたそうですが、猟の最中に怪我をし、1年以内に立て続けに亡くなってしまったそうです。その為クマはほとんどの期間を1頭で過ごしていました。
▼クマの前の暮らし
猟で獲物を追わないと困るので食事は1食のみ。散歩はせず猟の時だけ山へ連れて行くという暮らしだったそうですが、飼い主さんは既に猟を引退され、時々山に放つくらいだったと伺いました。
飼い主の方は70代後半。クマは4才。飼い主さん自身もクマの先々を気に掛けており、すぐに当会に譲って下さいました。
飼い主さんが当会に引き渡すためにリードを持った時にクマは大変喜び、るんるんで付けてもらっていました。そのリードが私の手に渡って、車に乗せられる時に少し嫌がりましたが、すんなり乗ってくれました。きっと山に連れて行ってもらえると思ったんでしょう。
着いた先は預かり宅でそこで「これは何かがおかしい」と気付いたようでした...
▼来た初日。警戒して瞳孔開いて吠えるクマ
数日間は鳴きあたりを探し回り、ケージに入れると爪が折れるほどケージを引っかいたり布をびりびりに破ったりしていました。庭に出れば入ってきた出入り口の側から離れずずーっと出入り口の向こう側を見つめていました。
そこからはすぐに我が家に慣れ、トライアルに行くまで約半年間生活を共にしました。(クマの愉快な日々の様子はぜひインスタでプレイバックして下さい)
なかなかご縁に恵まれずでしたが、遂に素晴らしいご縁に恵まれ無事に正式譲渡になりました
クマは本当に賢く人の言うことがよくわかる子だったので、状況把握も早く飼い主さんとの別れや預かりとの別れをすぐに理解し、時間をかけ頑張って乗り越えてきました。クマがこれからは里親様とずーっと一緒に幸せで暮らしていけるのだと思うと本当に嬉しいです!
名前は前の飼い主さんの時からずーっとクマでしたので、里親様もそのままクマと呼ぶとのことでした
クマちゃん卒業おめでとう
預かりあやちゃんから外に繋がれっぱなしの子を助けたい。と話を聞いた時は、良いよ!助けて!と即答したけど、いざ保護したらめちゃくちゃキャラ濃いめで大丈夫かな〜と思ってたけど、あやちゃんは時間を掛けクマの心の傷を治し、今回素敵なご縁を結んでくれました
長い間外で飼われ、愛情を知らない子でも素晴らしい家庭犬に生まれ飼われる
今回クマを通し改めて、どんな子でも幸せになるチャンスが有る事を認識しました
クマへ卒業おめでとう!
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