久しぶりに、とても精神的に解放された週末を過ごす。

のんびり音楽をかけながら、読書にうつつを抜かす週末。
しかも日本語の本・・・(笑)そして傍らには、ワイン。幸せじゃ(笑)


私が、今の半分にも満たない歳だったとき。
本当に小娘で、憂いを知らない割には将来に不安を感じていた頃。

この人の背中を追ってみたい、と思う人がいた。

それを憧れや、淡い恋心、と言ってしまえば、素敵なお話しになるのだが。
当時の私は、たぶん、自分の進みたい道の欠片を既に見いだしていて、でもその方法がさっぱりわからなくて。それを実現している人を道案内にしてしまおう、という幼い計算があったように思う。

その背中を必死に追ううちに、いくつもの岐路を超え、気がついたら研究を生業としていた。
ほんの6-7年しか歳が違わないはずなのに。脇道がほとんどなくなって、彼の背中を見失う危険が少なくなってから、途端に、背中が見えなくなったように思う。

歩調が違うのね。そのことにやっと気がついた。
同じ道を歩んでいても、能力によってスピードに大きな違いが出る。

それでもその人は、何故かとても親切で。時折振り返って、合図を送ってくれたり。それもかなわなくなってからは、何かとサインを残してくれている。・・・ように思える。

時折見つける足跡などに、道を踏み外してはいないと勇気づけられて、必死に後を追う毎日。それが今の日常かと、思う。

そんな影響力を持つ「その人」にもらった本。
それが、「管仲」宮城谷 昌光著 だった。
もらったのは、もう一年半も前。何気なく、日本語の本が恋しいでしょうとのことで、頂いた。

読書好きを自認する私としては悔しかったのだけれども、その当時、私には難しすぎた。とても読みたかったのだけれども、読めなかった本。
新しいことがたくさんありすぎて、本の世界に集中できなかったのだろう。

機が熟してこの週末、一気に楽しみながら読んだ。

たくさんの。ほんとうにたくさんのことを学べたと思う。
大切なものを見失わない知性について、とても考えさせられた。
書評は、もうすこし心で咀嚼した後に書いてみたいと思うけれども。
今まで、私が十分に恵まれて来たことを、とても感じた。
それに対して、十分な感謝の意を持たなかったことも・・・。

どうして生きたいのか真剣に考える今日この頃。
またしても、大きなきっかけを与えられたように思う。
これもまた、道しるべのひとつだったのかな。となんだか大きなものに感謝したくなる、そんな素敵な週末。

管仲〈上〉 (文春文庫)/宮城谷 昌光

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