先週末 朝日新聞の特派員メモを読んでおりました ワタシ ついついアツくなってしまいまして 
なんなんだ これわぁ~! と帰宅した夫に口角泡を飛ばしてしまった 
彼に飛ばしても仕方がないのに です

それにはこのように書いてありました

「英語でしゃべって じゃないと放送できない」
国連本部前の公園でのできごと 
米大手放送局の記者たちが 在米イエメン人の方たちのデモに参加した 今年のノーベル平和賞受賞者 タワックル・カルマンさんの記者会見で 大声で英語で喋るよう'強制’したようです

さすが ノーベル賞を受賞なさる方 英語は得意ではないから と 通訳を通しての会見になったようですが アメリカ人記者たちから溜息が漏れたそうです

で 会見後 その特派員さん 米国人記者たちに 失礼ではないか と尋ねたら 猛反発をされたらしいです

曰く 英語は世界共通語だ 
曰く 彼女が英語で話す映像は世界で放送される

あのですね 彼ら サルコジさんに そんなことを言うのでしょうかしら
メルケルさんに そんなことを言うのかしら

それどころか 亡くなりましたが 渡されたメモをポイっと捨てた カダフィさんに そんなことを言えていたら あの国連でのすごく長いアラビア語での演説もなかったと思いますが

因みに上記のお三人さんの仰ることは重要なら字幕付きで日本では放映されますから 少なくとも 日本では 英語 でなくとも良いのです

そんなこんなを考えておりましたら なんともはやこちらから見ますと 横柄な態度にしか思えないアメリカのジャーナリストと呼ばれる人たちってそんなにエライの?

その記事のタイトルは 英語を強制 おごるなかれ でしたが 「朝日る」として有名な新聞社の特派員の方が ワタシのように反撃したとも思えず それもなんだか情けない です

なんせ 日本ではまだアメリカ崇拝思考というか アメリカ英語崇拝思考が闊歩しておりまして アメリカ英語っぽい英語でスピーチできると えらいかのごとく錯覚 している人も多いですからね

本当は 英語が喋れる ということがすごいのではなく その中身 つまり何を言うか が問題なのですが

記事中に カルマンさんがアラビア語で話したのはは 母国イエメンの人たちを励ます意味があった と書いてありました

そうでしょうね 混乱をしている母国で英語を話せる人なんぞ ごくごく限られた人でしょう
彼女の 心からの言葉 は 母国語でしか伝わらない と彼女は判断したのでしょう

世界に自分たちの窮状を訴えるために 国連前で 彼女がこんなことを言ってくれているのだ ということがわかれば イエメンの人たちはとても勇気付けられることでしょう 

それにしても サルコジさんはいつもフランス語 メルケルさんはいつもドイツ語 誰だか名前は忘れましたがロシアの大統領はいつもロシア語 です
で アメリカのジャーナリストが 彼らに英語で話せと強制したということは聞いたことがない です

となれば やはり 彼らが貰おうと思ったって到底貰えっこないノーベル平和賞を受賞する予定の人を 見下したことになる としか考えられない

なんなんだ 
放送できないのなら 放送しなきゃよいでしょうが
字幕をつければすむことでしょうが

それにいまや YouTube があるのですから 見たけりゃというか 見てもらいたければ誰かが投稿しますです