とても好きだった人を失った。

 

 悲しいし、つらい。

 

 私は、人と関われない。

 

 どんなに頑張ってみても、自分の心は解明できない。

 

 せめて、生きている間に、その霧が晴れたら…と願うばかり。

 

 それでも、気になるから、きっとこれからも、心の中を探っていくのだろう。

 

 この世界で、私にも何かできると思った。

 

 それは、心の奥深くから感じる、何の根拠もないけれど、確信だった。

 

 でも、それは、勘違いだったのかも。傲慢なだけだったのかも。

 

 私の中の、無数の小さなチャイルド達が暴れる。

 

 時々、人が変わったように、物事を見る視点が変わってしまう。

 

 何もかも、全てが悪いことが起きているかのように思えて、心が震える。

 

 これは、過去の恐怖だろうか。

 

 大丈夫、ここまでやってきたのだから。きっと違う道を歩いていける。

 

 そう思っても、また、今までの暗いトンネルの中を歩いている。

 

 どこまで歩いても、光が見えてこない。

 

 私自身が発光できれば、いいのに…。

 

 頑張ることも、何かの正解を探すことも、疲れてしまった。

 

 たったひとり、誰とも繋がれなくても、もう、それでもいいと思った。

 

 私には、最愛の夫という、宝物がいる。

 

 それに出会えただけで、今回の人生は良かったのかも。

 

 私はひとりぼっちじゃない、と思えたから。

 

 他の人とは相いれなくても、私には一人で充分だ。

 

 何も期待せずに、生きていこう。

 

 私を苦しませる思考は、もう流れるままにしておこう。

 

 私がどんなに未熟であっても、もう、それでいいんだ。