アダルトチルドレンの私は思考癖が強く、思考が過活動になりがちなので、身体を動かすことを、今年から目標にしています。

 

 …にもかかわらず、最初はやる気満々でも、徐々に徐々に怠け心が顔を出して、次第に、自分で決めたことを守れなくなっていきます。日々の充実感も日に日に薄れて、持ち前のネガティブ思考や妄想が、日頃の鬱憤と共に、ストレス感度がみるみる上がっていきます。

 

 そうすると、なかなか、「気分が良いこと」をすることが億劫になり、無気力になり、激しい自己否定感が襲ってきます。ここまでくると、谷を落ちていく石のように、一気に谷底まで行ってしまいます。(不思議なもので、何かの良いきっかけがあると、一気に平地までダイブできるタフさもあるのですが(笑)

 

 馬車馬のように、ブラック企業で働いていた二十代・三十代、朝の出勤が特にとても苦痛でした。渋滞する車の中で、このまま景色の良い山や海へドライブに行けるなら、充実した時間を過ごすことができるのに、と切に願っていました。でも、そんな現実は私には、一向に訪れない…。

 

 結婚退職していく人が輝いて見える。超氷河期時代の就職難、しがない嘱託職員、給料もボーナスも安く、残業は山のよう…。どれほど、才能や能力を提供しても、評価されることのない職場。

 

 仕事ができると一部の人に褒められたって、何の足しにもなりませんでした。上司に媚びへつらう、能力のない、おしゃべりや休憩ばかりしている、仕事をこなせない人の方が、よっぽど楽で高給取り。人生って不公平だな、正直者、真面目に献身に働く者がバカをみる、そんな時代背景でした。

 

 家では家族の支配下にいて、安心安全な家庭に、外側からだけは見えるが、実態は機能不全家族。今思えば、家庭というより、もうひとつの会社のようでした。

 

 家族間の調整・仲介役。カウンセラー役。家庭内問題解決係。家庭内の隠れ大黒柱でした。(母から「一家の大黒柱よ!頼りにしている。」と褒めちぎられたこともありました。実際には、感情ゴミ箱兼便利屋扱いだったんですが…。

 

 そんな若かりし頃に夢見た生活が、今は叶っていて、念願の専業主婦になれました。ところが、生きがいや情熱を燃やせる場所や対象がないと、人生は、楽しくならないことを痛感するようになりました。

 

 (楽しむ、ということをやってこなかったので、「楽しむ工夫を自分で創り出すこと」が、わかりませんでした。それ以前に、自己の確立に失敗しているので、心は空っぽで、自分の事が一番わかりませんでした。)

 

 夫は家族の為に、会社で働いてくれています。お金が生涯困らないほどあるなら、二人で放浪の国内外の旅でもしたい気分ですが、昨今は物価高の影響もあり、現実はそう上手くはいきませんね。

 

 それでも、昔の私から見たら、喉から手が出るほど、羨ましい環境と生活です。しかし、緊張感のない、余りある時間を持て余して、沸々としている日々を変えたくて、いつか、何かできるようになりたいと思っています。

 

 潜在的に、人に与えられるような何かが、きっとしたいのでしょう。それが何かは分からないけれど、本当の私は人嫌いではありません。でも長年、目の前にいた家族や周りの大人達、当時の時代背景を通して、人に対する信頼を得ることのできなかった経験は、私の人生に暗い影を落としていました。

 

 でも、いつかは、人を信頼の目で見れるようになりたい。その為には、まず、自分が自分の事を無条件に信頼できるようになること。

 

 小さなことでいい。幸せをたくさん数えて、自分で工夫して毎日を楽しくできたら、と考えています。

 

 私は五感が敏感なので、生きづらさを感じる場面が多くあります。しかし、心が満たされた時、ストレスに対するセンサーが下がることを発見しました。

 

 身体をめいっぱい動かして、日頃の鬱憤を洗い流し、充実感を味わった時、身体の心地良い疲労と共に、いつもは不快だと感じる匂いが、あまり気にならなくなったり、不快と感じていたはずが、良い香りかも?と一瞬思ったりするのです。

 

 私は、合成洗剤の人工的な香りが嫌いですが、心が満たされて、リラックスしている時、不快感を感じにくくなります。

 

 昔に比べて、香りを強く欲する人、逆に全くダメな人の二極化が進んでいるような気がしますが、どちらの人にとっても、ストレスとの関係や原因、また自分の心の中にある根本的な闇と正面から向き合うことが、これからを幸福に生きていく鍵になると思います。

 

 一人でも多くの人が、過去の自分より心豊かに、生き生きと生きていくことが、ゼロにすることはできない、あらゆるストレス感度を和らげ、調和を生み出します。だからこそ、自分の人生を主体的に生きていくことが、とても大切です。

 

 あなたの人生の主導権は、どこにありますか?誰が握っていますか?自分だとはっきり言いきれる人は、そのまま進んでください。もし答えが自分以外なら、その根本的な原因を突き止めて、人生の軌道修正を図ってください。

 

 自分の中の無限の力に目覚めて、それを行使していくことが、幸福な日本に変えていく鍵です。