術後初めて、温泉旅行に出かけました。目的地は何度も訪れている、そこそこお気に入りの場所です。湯量が豊富でかけ流しでありながら、現時点では、インバウンドの影響を受けていない宿なのです。
スタッフも客層も全員、日本人。そして、総部屋数が少なく、他のお客さんとも、ほとんど会わない。私がいつも泊まる部屋は、館内子どもは宿泊不可です(子供連れが泊まれる部屋は、別館内にあります)
大浴場でも、あまり人と会わない。いたとしてもごく僅かで、皆さん、お気遣いされる方ばかりで、上手くタイミングをずらして、出たり入ったりされる上品な方々ばかりです。
そして、夕食も朝食も部屋食。室内にも、源泉かけ流しの温泉風呂がついており、部屋の広さも十分すぎるほど、広い。知る人ぞ知る、隠れ家的な宿です。静寂と極上のプライベートを確保でき、料理も美味しい。まさに、理想の宿なのですが…。
そんな素敵な宿であっても、経営者が変わったからか、長年、一番人気だった定番の料理が様変わりしていたり、物価高の影響も色濃く出ておりました。
味のグレードは落ちていませんでしたが、量がかなり少なくなりました。また、人手不足も相まって、以前いた人が一人また一人と、違う人に変わっていたり、やたらと若いお手伝い要員のスタッフが急に増員していたり、など。
前もって伝えていた苦手食材などには、対応して下さりましたが、手違いで、違うお客さんの元に配膳されていたりで、約束の食事から遅れての配膳だったり(以前もだったので、今回は時間通りでと、お願いしていたにも関わらず…)
事情を聞いてみると、人手不足、不慣れなスタッフとの連絡調整のミスなど、このご時世では仕方がなく、それでも、一生懸命給仕して下さっていたので、これで良しとしました。
ただ、それらよりもはるかに今回、私を悩ませたのが、誰かスタッフさんの洗剤の香りでした…。
タオル類から香る、洗剤の独特の匂い。ひとつひとつ確認してみると、強い香りを放つタオルが混じっており、それが原因で、タオルを置いている所から、香りが広がっていくのです。
寝室のドアを開けるとまた、そこからも、同じ匂いを感じるので、調べたら(宿に娯楽で来て、何をやっているのだろう?と、自分でも疑問符が付きました…)
ベッドに掛けてあるシーツからでした…。シーツのセットをおそらく、その香りを放つ洗剤を常用している方が、香りを移していかれたもの、と推定されます(不快な空間でよく眠れませんでした…)
人手不足のこのご時世、猫の手も借りたい状況でしょうから、いろいろな物品に香りを移して広げて回っていても、余程度を越していない限り、周りのスタッフも何も言えないでしょう。
私はエンパス、超敏感体質なので、一般的な方なら、まだ許容できる範囲なのかもしれません。しかしながら、洗剤は毎日使うもの。たとえ使用料を守っていて、ほのかに香る程度であっても、使用する度に、香りは少しずつ強くなり続けます。
数か月かけて、誰もが認知できるレベルまで、いずれ到達します。もちろん、宿側の人には、何も言わずに帰ってきました。
しかし、帰宅してからまた、不快な香りを消すべく、あらゆる策を試しながら、余計な洗濯をする日々です。今のところ、多少緩和はしますが、元の状態にまでは戻せていません。
あらゆるものに付着する、人工合成洗剤の強力な香り…。困っている人が徐々に増えてきているのは事実ですが、それもまだ、少数派なのです。
香り付きの洗剤を好む人が、全体の約8割はいらっしゃるとのことですから、無香料派は、まだたったの2割なのです。香り付きの洗剤を好み、買う人が多くいるから、企業は商品を開発して、販売するのです。
しかし、私は、危機に瀕しています。お気に入りだったエステサロンや宿など、提供してもらいたいサービスがあっても、香りが原因で、断念していかないといけないような状況。
私自身、やりたいことを始めていますが、そこでも、運動器具に付着した香りを取るために、毎回、洗濯と格闘する日々。苦労して洗濯して、僅かながら緩和されても、また匂いを付けてくることになるので、終わりなき、辛いループが続きます。
最悪、捨てるしかないのでしょうが、そんなことしたら、何枚あっても服が足りません…。
どうにかならないのでしょうか?香りが好きな人も嫌いな人も、お互いが、win-winでいられる為には、どうしたら良いのでしょうか?答えが出ない悩みです…。
だれか教えてほしいです。「香害」の解決策を。
私は、香り全般がダメなわけではありません。レモンやオレンジの香りなど、天然の自然そのものの香りはとても大好きです。だから、香りを好む人の気持ちもわかります。
ただ、自然由来のものは、必要以上に長く香りが持続することもなければ、いろいろなものに付着したり、香りが増強することはないのです。
これに対して、人工合成洗剤の香りは、香りが持続するように、マイクロカプセルなどに閉じ込めて、かなり長い時間香りが留まり、いろいろなものに付着し、そして、使い続ける度に、香りが増強していき、それによって、気分不良など健康被害にまで及んでいることが問題なのです。
余談ですが、宿に到着する前に、ちょっと自分の心を満たすことを先にやって、心が満足していたので、今回の数々の出来事は、まぁ仕方ないかな…と、諦めがついたのでした。それをしていなかったら、きっとすごく落ち込んだり、怒りがこみあげてきたりと、感情が大きく揺さぶられていたかもしれません。
心を満たすことは、ストレス感知の緩和を促しますが、香害によって、いろいろなことを諦めないといけない状況になりつつあるので、悩んでいます…。
今回は幸い、給仕して下さった方は無臭の方だったので、本当に助かりました。香りを放つ人が食事を持ってきていたなら、と考えると…。今回の旅が、無事終わってホッとしました。
やっと自分がアダルトチルドレンだとわかって、心の回復に取り組み、辛かった心の闇と何年も向き合い、ようやく少しずつ光が見え始めてきたところです。
これから少しずつ、今までやりたくてもできなかったことを思い存分やろうと動き出している所に、香り問題が出てきて、困り始めました。
まだ生きている時間がたくさん残っているのだから、やりたいことは全てやり尽くしたい!その想いと天秤にかけながら、落としどころを探しています。健康被害にならない限りは、前進していくつもりですが、悩みどころです。