親が良く使う言葉に、「あなたの為を思って言っているのよ」等が、ありますね。しかし、これは、一見、相手を思いやっているように見せかけて、実際には、自分の為なんです。
本当にその人のことを思うならば、その人の思いや意思を尊重することが大前提なので、たとえ親子であろうとも、対等な立場で「あなたはどうしたい?」「何を感じている?」と、尋ね確認するはずです。どんな行動をとるか選択する権利があるのは、本人以外には、本来ありません。
しかし、親が精神的に未熟で、子を愛情という名分を掲げて、思い通りにしたい、支配したいと思っている場合には、子の選択に必ず口を出してきます。(口に出さなくても、態度で示すこともあります。)
私の両親は「あなたはどう思っている?どうしたい?」と、子ども達に聞いたことは一度もありません。子に真意を確認などしていたら、自分の意思や行動を貫くことができなくなりますから。
アダルトチルドレンで、元々精神不安定な自我の確立ができていない親は、自分が少しでも安心したいが為に、子をコントロールすることが、常套手段です。
コントロールし、支配することは、子を親である自分の価値観の檻の中に、閉じ込める行為です。子の成長を願い、見守る立場にあるはずの、一番側にいる親が、実は一番子を苦しめているという構図が、人知れず多いのが現状です。
共依存、過干渉の場合、表面上は、とても仲の良い親子で、愛情をたくさんかけられ、大切にされた子というイメージにしか見えませんが、内情は、親が子を支配し、子の人格や意思、人生を狂わせている元凶なのです。
昨今、今までも酷かったけれど、問題を巧妙に隠してきた政治家のダメっぷりが、これでもかと出てきていますね。(政治家だけでなく、あらゆる分野にアダルトチルドレンが、存在しています)
ことあるごとに「国民の皆さんの為に…」と、口癖のように繰り返し演説していますが、本来、国民の為に政策を実行することは当たり前のはずですが、内情は、国民の為ではなく、自分達の懐を温める行為しか実行しておりません。
こんなにも、国民の生活が苦しくなってきているにも関わらず、血税を操作できる一部の人間達が、湯水のように、様々な無駄なことや、自分達の欲を満たす為に無駄遣いを繰り返し、さらに増税を上乗せする、という、とんでもない愚行の数々に空いた口が塞がりません。
私は、血税を管理する第三者機関を別に創設し精査した方が、冷静、的確で客観的な判断ができると思います。
本当に必要性があって、使われるべきところに、正当な価格で血税が注がれているのか、特定の業者との癒着の真相等も明らかにして、公平な金額と、依頼する仕事内容に妥当性があるのかどうか、支出や収入の明細の公表など、血税を払っている国民に知らせる義務があると思います。
「あなたの為」という親も、「国民の為」と言う政治家も同じで、「自分の為」にやっているのですから、言葉ではなく、その人が行う行動に着目してみてください。
口では何とでも言えますが、行動は嘘をつきません。
もし、あなたの親が「あなたの為~」と発言したなら、「自分の為」だと捉えて、自分のメリットになる為に、その人が何を願い、行動しているかに着目してください。
「親が自分の事をこんなにもよく思ってくれる、心配してくれるんだ」と錯覚しないでください。
実際には、愛情をちらつかせて、あなたを支配しているのです。そのからくりを知れば、自分の本当の思いを表明したり、貫くことに罪悪感を持つ必要がないことがわかると思います。
むしろ、はっきりと意思表明をすることで、支配する者の暴走を食い止めることができることを、皆が知ってほしいです。
あなただけの意思や感情、願いを押し殺すことは、どうかやめてください。黙認することは、認めていることと同義と、無意識に捉えられます。支配に同意することになるのです。
自分の心を蔑ろにしている時、あなたの中の、魂のあなたが、心の中で、号泣していることを、どうか頭の片隅に置いておいてください。