回復の道に入ってから、「親のせいで!」と思う時って、どんな時だったかなと、冷静に分析してみました。
私の場合、それは…「自分の人生が上手くいっていないと感じている時、辛い時」でした。
・カウンセリングで、抑圧した感情に向き合った時
(長年の悲しみや怒りが怒涛のように溢れ出て何日も涙に明け暮れていた時)
・階下の騒音問題に悩んでいた時
(騒音を立てる子の母親に対する怒り→自分の母に対する怒りの蓄積)
・外の世界が怖くて怖くて、外出できずに、閉じこもっていた時
・悲しみに明け暮れ、自分の存在意義を見出せなかった時
・出口の見えない暗い洞窟の中を彷徨っていた時
・生きている意味が見いだせなかった時
自分の人生が上手く行かないことを、親のせいに、強引に結び付けていただけのような気もしてきました。
(不運だったけれど、傷ついた心は自分で手当てをして、育て直していくしかない。世の中には、子の愛し方がわからず、苦しめるだけの親もいる。残念だけど、私の親はそうだっただけ。一時的に親に対する恨みを持つのは、誰しも当然です。実際に被害者だったのですから。とことんまで恨み尽くして下さい。でも、気が済んだなら、自分の問題として、自分の人生の責任を自分で取り、立て直すしかないのです。)
…ということは、
・自分が心から何かに夢中になっている(散歩や運動をしているなど)
・「嬉しい!」「楽しい!」を味わっている
・心がリラックスして、ほっこりのんびりしている
・大好きな紅茶や日本茶を飲んでいる、ひと時
・心が満たされている時
こんな時は、親のことなど1mmも考えていないのです。
みなさんは、いかがでしょうか?
自分の為だけに、充実した時を楽しく夢中で過ごしていたら、脳内から親の幻影は消えてなくなります。
親の事を、うっかり忘れていられる時間が数秒、数分→数時間→1日中→1週間→1か月、と増えていけば、人生が楽しくて仕方ないものにやがて変わっていきます。アダルトチルドレンさんにとって、親を脳内から追放することが鍵だと感じます。
トラウマがあってもいい、悲しみや怒りを抱えていてもいい。
どんな自分でもいいから、生きているうちに、行きたい場所、会いたい人に実際に会っておきたい。魂が感動で震える体験をたくさんやりたい。やりたくてたまらなかったことをリストで書き出して、今からでも、どんどんやってください。
(自分の望みがわからない人は、とりあえず嫌なことを辞める。身体の声を聞いて、不調を改善する、五感を感じることをする、などがお勧めです。身体が緩めば、心も連動して緩み始めます。私はとりあえず温泉に行ってました)