臨床心理士さんの動画を最近よく見ています。

 

 自分が安心安全でいられる環境を手に入れ、自分の心と向き合い、自分を育て直し中です。一進一退、過渡期を経て、ちょっとずつ良くなってますが、難しいです。

 

 共依存者が回復していく様を、例えて表現していた文面が強く心に残っています。

 

 ー共依存者が不健全な思考癖、制限、思い込みなどの足枷を外し、新しい好ましい信念を潜在意識に浸透させ、人との適切な境界線を習得して、回復していくことは、利き手を変えていくようなものだー

 

 左手が利き手だったのを右手に変えるのは、とても大変な作業です。

 

 最初は、箸すら上手く持てないでしょう。それでも、ベイビーステップで根気強くやっていくと、食べ物を口に運ぶことが少しずつ上達したり、字を書いたりできるようになっていきます。

 

 やがてある時点まで来た時、ある日突然、意識せずに無意識に自然といろんなことができるようになっていることに気づくのです。

 

 それが、どのくらいかかるかは、その人の重症度や、気づきの回数、心の仕組みへの理解などで変わってくるでしょう。

 

 一般的に、早い人で3,4年。長くて10年余りかかるようです。何年かかるかというより、回復していこう、自分の心を救おうと決意して続けていけば、どんな人でも、たどり着けると私は思います。

 

 自分が無数に傷ついてきたことを受け入れ、過去に感じることが許されなかった感情をしっかりと感じてあげて、心を回復させていく。

 

 自分の感情に寄り添い、感情の処理の仕方を学ぶ。自分を大切にする術を具体的に知って、それを実行する。自分の心は、どんなことをすると満たされるのか、逆に嫌なのかを発見して、それを自分に叶えてあげる。自己と境界線の確立と設定、実践。

 

 自分の好きなこと、嫌いことは何かを知る。自分の魅力や才能、特性を含めて、それをフラットな視点で見つめ直す。それを健全な形で発揮する。

 

 これが、私が人生後半に設定してきたことであり、これから一生涯続けていくし、私のやりたいことです。

 

 機能不全家族の中では、自分以外のものになり、自分の人生、自分の力を他者に委ねることの不毛さ、辛さを、とことん味わいました。もうお腹いっぱいです。

 

 しかしながら、まだ私の心の中には、不健全な反応や、無意識のパターンが根強くあることも事実です。ひとつひとつ気づいて、外していくしかないんですね。気が遠くなる作業です。

 

 自分の心のセンサーが蘇り始めたものの、今でも他者を気にする場面が時々あったり、自ら支配されに行ってしまう癖があることも発見した所です。

 

 そして今、課題にしているのが、「認知の歪み」です。

 

 認知の歪みは、周りの人が自分を粗末に扱っていると、必要以上に被害妄想に囚われたりすることかなと、漠然と考えていました。それは理解していましたが、粗末に扱われるように、自分が自ら下手に出て、支配されるように仕向けているとは、思いもしませんでした。

 

 なぜ、自分ばかり粗末に扱われるのか。そう感じる時は、自分が自分をまだ蔑ろにしていて、それを他人が再現している、というメッセージと、もうひとつは、支配される状況を自分が無意識に創り出している、ということ。

 

 またその時に感じる怒りは、完璧主義、べきねば思考が反応している。他者をコントロールしたいと思っている、悲しみが積もり積もった結果の、大きな怒りがまだ解放されていない、などがあります。

 

 ネガティブなことばかりが人生に起きていると、それが当たり前になり、問題を抱えている状況が、実は無意識が安心しているということもあるようです。

 

 または、親への恨みの裏返しで、「親のせいで未だに私は不幸なんだ」と、自分が不幸であることで、親へ無意識に復讐していることもあるようです。

 

 本当は、もう無条件に安心していていい。ぼーっとしていていい。好きなことして、ほっこりしていていい。それらをし慣れていないだけ。

 

 無意識は、繰り返したものを強化し続ける習性があるので、新しい習慣をなじませていくには、忍耐が要ります。

 

 私は昔から、自分の長所がよくわからず、短所なら100以上あげられるくらい、自分を卑下していました。

 

 しかし、これは、「認知の歪み」が大いに関係しており、たとえ99人に褒められたとしても、たった1人に批判されたら、そのたった1人の意見に素早く反応し、まるで、100人全員から批判されたように、拡大して取り入れてしまい、99人に褒められた事実はスルーしてしまう(感知しない)のだそうです。

 

 「認知の歪み」を改善していく為には、良い所を自分でしっかりと認めて、腹や脳裏に理屈ではなく、感覚として定着させてやることが大事です。

 

 「腹や脳裏に」というのがポイントで、褒められた時に、言葉では「ありがとうございます」と返したとしても、実際に受け取っていないことが多いんだそうです。

 

 (私は、褒め言葉を言われても、「いえいえ、そんなことないです。」と思いっきり、跳ね返していました…。ちなみに母から褒められたことはありません。)

 

 感覚として、きちんと認め受け入れられていると、自然と自己肯定感が上がっていくようです。

 

 そこで、今回は、生まれてから今までの間で、自分の長所などを書き出してみることにしました。

 

 ・文章を書くことが好き、得意

 ・字が上手だと幼少期から現在に至るまで、褒められる

  (これは母からも褒められたことを、今思い出しました)

 ・描いた絵を褒められた、中学の大会で入賞して、掲示された

 ・人前で話すことが上手(人に感動を与える話ができる)

 ・人にわかりやすく、例えを使って説明したり、教えたりすることができる

 ・頭の回転が速く、効率的。仕事の段取りが上手で、人の何倍も仕事をこなせる

 ・複数の違う分野を同時進行で、リズムよくこなしていくことが得意

 ・嘘をつかない(人の嘘も下心も見抜く。生まれながらに霊感が強い)

 ・直観力、第六感に優れている

 ・純粋である

 ・正直である

 ・知識が豊富

 ・向上心がある

 ・好奇心旺盛である

 ・人の気持ちに共感できる

 ・人の動物の心情や気持ちに敏感で、手に取るようにわかる

 ・優しいところ 

 ・忍耐強い

 ・危険察知能力が高い   ※夫の意見が多数入っています

 

 …などなど。自分でも驚くほど出てきました(笑)今までの人生の中で、人に言われたことを中心にまとめました(最近、手相鑑定をしてもらって、すんごく褒められたので、その内容も掲載しています。)

 

 なんだか、私って自分で長年卑下してきたほど、ひどくはないし、むしろ、たくさん良い所もあるじゃないかと思えてきます。カウンセリングを受けて、洗脳を解いたから、前より格段にたくさん、あげられるようになっていることに気づきました。

 

 なぜ、今まで、自分の良さを認められなかったかというと、母から繰り返し、「お前はだめだ」というメッセージを、あらゆる言動を通じて受け取ってきたからです。潜在意識に繰り返し植え込まれるメッセージが強固な信念となり、「自分はダメだ」という現実を、ますます引き寄せてしまいます。

 

 私のような、母子密着型の共依存では、罪悪感を無数に植え付けられることも大きな特徴です。だから物事が起きた時、全ての責任は自分にあって、私が悪いのだと、私がいけないのだと感じてしまうのです。

 

 それは、支配する者が使う常套手段です。そのように思い込ませて、さらに自分の支配下に(それも無意識に)置いているのです。このようなカラクリを、もっと多くの方に知ってほしいです。だから、あなた自身をどうか責めないでください。

 

 みなさんも、ネガティブなことに反応する心を反転させて、ポジティブな面を積極的に受け入れる。そして自分の良い所を書き出してみたりして、しっかり腹や脳裏に感覚として落とし込んで、自分を大いに愛して下さい。あなたは素晴らしい人です。