婦人科疾患が発覚してから三か月後、入院手術し、懐かしの我が家へ帰ってきました。病院の先生、看護師さん、その他のスタッフさんに助けてもらいながら、無事に入院生活を終えることが出来ました。

 

 覚悟していたとはいえ、開腹手術をした当日は、次の日までほとんど眠ることが、できませんでした。

 

 お腹を開いた傷口の痛みと、麻酔を使ったことによる吐き気が続いて、呼吸は浅くなるし、まだ麻酔が残っていて、足はしびれ、麻酔の効き具合に左右差もあって、痛みは続いていました。薬を使っても、切れてくる頃には、また吐き気も戻ってくる。久々に、しんどい体験をしました。

 

 普段、何事もなく生活できることが、どれほど尊いことか、身に染みて痛感いたしました。

 

 術後の試練を乗り越えた後は、痛みと不自由さと共存しながら、日々過ごしましたが、術後の状態からは想像できない程、劇的に回復傾向になり、予定より一日早く退院することが出来ました。

 

 術後、一晩中お世話してくれた若い看護師さんには、感謝してもしきれないです。「一緒に乗り越えましょう」と言ってくれたことが、どれほど嬉しかったか。

 

 優しくて心温まる看護をしてくれた看護師さんに、お世話になって幸せでした。退院する時は、日常のお仕事で忙しいかなと思って、直接ご挨拶はせずに、帰ってきましたが、本当に嬉しかったです。(Sさん、どうもありがとう!!)

 

 私も医療関係に勤めていたので、病院事情には詳しいのですが、いろんな病院があって、いろんな医療の形があるのだなと今回の入院を通して学びました。

 

 病院は、少ない人数で、多くの仕事を、時間に追われてこなしています。働く人たちの、待遇改善も今後ますます必要ですが、そういう事情があっても、心を込めて医療行為をしてくれる人材がいる病院が、これからは生き残っていくと思います。

 

 手術の時に、患者が好む音楽をかけるので、リストから選んでくださいと言われた時は、びっくりしました。手術直前は恐怖で、涙が止まらず、音楽が流れていても、それどころではなかったですが、それでも、このような取り組みは、とても良いことだと感じました。

 

 皆人間なので、いつもいつも、明るいテンションで患者と接することは、大変なことでしょうが、患者にとってはその時が全てなのです。どの方も優しく、温かく接してくださって、感無量でした。

 

 一か月後の検診までは、入院生活で落ちた体力を戻すのが当面の目標ですが、それが過ぎたら、前々からやりたいと思っていたことを始めようと、今からわくわくしています。

 

 自分をありのままに肯定して受け入れて、自分をいつ何時も愛し、楽しく生きていく序章が、これから始まるのです。