物理的に 距離を置いていても 

 

 私の気持ちは ずっと 変わらない

 

 どのような親であっても

 

 子にとっては 唯一無二の存在

 

 命を与えてくれた 命を育ててくれた

 

 それが たとえ 子の心を 

 

 ぎゅうぎゅうに 苦しめることしか

 

 できなかったとしても

 

 そうせざるを得ない 理由と生い立ちがあったから

 

 大人になっても おじいちゃん おばあちゃんになっても

 

 ずっと 得られなかった 口唇欲求を追い求めて

 

 命を終えるその時まで 渇望した心を抱えたまま

 

 生きていくという 人生を選んだ 両親

 

 両親の祖父母も そのまたご先祖様も

 

 そうやって生きてきたんだよね

 

 でも 代々 受け継いできた 負の連鎖を

 

 私のところで 食い止めた

 

 それは それは 魂の視点から見れば

 

 とても とても 素晴らしいこと

 

 親とは違う 健全な在り方で 

 

 自分の子を 産み 育てる という経験は

 

 今回の人生では 叶わないけれど

 

 いつか きっと どこかの未来では

 

 子を ありのままに育てる 親になってみたいと願う

 

 今回の人生では 残り後半の人生を

 

 自分を精一杯愛し 自分の心を満たすことに 全力を尽くす

 

 今まで 自分の心を 蔑ろにしてきて ごめんなさい

 

 私自身に対して 心から 何度も何度も 謝罪する

 

 これからは 決して 自分自身の心を 粗末に扱わない

 

 そして 物理的に 距離を置いていても

 

 遠くから 両親の幸せと 健康を願う

 

 そう思っている気持ちを 両親が理解できなくても

 

 自分の人生を歩むために そばには いられない

 

 だけど いつも 心では 見守り続ける

 

 

 

 ※口唇欲求…赤ちゃんから2歳頃までの、口から得られる最初の欲求の源。

       フロイトが主張する心理的発達理論の第一段階。

       この時期に、親から健全な愛情を得られていないと、

       ずっと心は、この根本的な愛情を渇望し続けます。

       興味のある方は、調べてみてください。