夫とふたりで 自由気ままな温泉旅
今回は 直感のみで選んだ 旅館に泊まった
(口コミは一切見ないで決めた)
結果は… 少々の不満な点はあったものの
全体的には かなり良い感じだった
湯量が豊富で有名 だけど やや観光地からずれている所
(もちろん その場所も 温泉地としては有名)
センシティブ・スリーパーの私は やはり 夜 寝ることができない(涙)
睡眠専門家の本を読んで 対策グッズを持っていくも
どれもこれも 心地よい眠りへと誘ってはくれなかった
でも 開き直ることにした
眠れなくてもいい たったの一泊だし
川のせせらぎの音を ずっと聴けることも 非日常空間
夫のいびきと 川の絶えまなく流れる 心地よい音を 一晩中聞いていた
朝方 少しだけ うとうとしていたところに 鳩の声で再び目が覚めた
二羽の鳩は 番いのようだった
睡眠はとれていなくても
ハイテンションで 朝食前のお決まりの 一番風呂へと行く
途中 上品な老夫婦と出会った 朝の挨拶がとても さわやかだった
元来 挨拶がとても苦手な私(挨拶にトラウマあり…)
でも なぜか 旅行中は 心地よく 何の感情の引っ掛かりもなく
挨拶ができてしまうという 不思議な現象が起きる
きっと心身共に 緩んでいて 気負わずに 自然体でいるからかもしれない
本来の私は こうなんだろうと思う
旅館を早めにチェックアウトし 次なる 立ち寄り湯へと向かう
離合も難しい山道 夫の運転さばきで なんとか乗り越え
入った温泉は 初めての硫黄泉 しかも 交代浴だった
ぬるめ 中間 熱め 交互にはいるのだけれど
浴槽が小さめで すでに 定員オーバーのところも
温泉に入る時も 「挨拶」して 入ったお陰なのか
程よく 譲ってくれて 入ることができた
入り方を優しく教えてくれたりして
とても 心が温かくなった
どこから来た人達なのか とか そんなことは お互い 全く聞かずに
ただ 温泉についてだけ 話しただけだったけれど
それでも 人と ちょっとだけ 会話をするって
とても 素晴らしいことだなと思った
いろんな事情や思いを抱えて 温泉に浸かっているのだろうなぁと
想像力を働かせながら 私も 自然の恵みに浸る
いつもは 黙っている派の私だけれど
ちょっとした ささやかな会話もまた 違う意味で 新鮮だった
さあ 次は どこへ行こうか
いつか「天空の森」に泊まってみたいなぁ…