かつての私は、親を含めて、周りの人に、許可をとる、お決まりの口癖がありました。人の肯定、許可がないと、その先の行動をできなかったのです。無意識にやっていたので、今思うと、そんなこと聞く必要ないよね、と思うことが多々あります。
「○○してもいい?」アダルトチルドレンの人は、この無意識の口癖、持っていませんか?
私は、「トイレに行っていい?」これさえも聞いていました。親だけでなく、友人、同僚などなど…。本来、自分がしたいことに他人の許可は全く必要ありません。
しかし、私の育った機能不全家族は、基本的に母や父の意向が全ての世界ですから、こんな生きていく上での基本的な、自分だけで決められることさえも、逐一聞いていたのです。
おかしいですよね?トイレは、自分の都合だけで完結するものです。それさえも、親を含めた他人の許可を求めるなんて…。
これはトイレだけに留まらず、何かする時には、周りの肯定、許可をもらってから行動に移すのです。周りの肯定、許可がないと行動に移すことはできないのです。幼少期から身に着けた口癖ですから、自分にとっては当たり前の口癖で、当時は、疑問など全く持ちません。
今思えば、友人や職場の同僚などは、内心「なんでそんなこと聞くんだろう?」って思っていたかもしれません。「そんなこと聞かなくてもいいよ。」って言い返す人って、意外といなかったです。私の周りには(笑)
それほど、他人軸(=親軸)が基本なのです。自分の無意識の癖がいかに根深いものか、本当に痛感します。
カウンセリングを受け始めてから、少しずつ、今まで当たり前にやっていたことへの疑問が湧いてきて、手放していこうとしていますが、口癖ってなかなか直らないんですよね。それほど、無数の回数言っていた言葉ということです。
結婚してからも、もれなくこの口癖は出てきます。ある時、はたと気づいたのですが、「○○してもいい?」を、夫も言うようになってました(汗)
いつも一緒にいる人から繰り返し聞く同じ言葉というのは、それほど強い影響力があり、暗示になってしまうんです。だから、洗脳というのは、実はとても簡単なんです。なにも怪しい宗教だけの異質なものではありません。ごく身近なところに、至る所にあるのです。
テレビのCMや広告などなど、数え上げたらきりがありません。日頃から、ぜひとも気を付けてほしいです。
私たち夫婦は、この言葉をお互いにやめよう。言ったら、「それは自分で決めなよ。」と返し合うという取り決めをしました。そして、夫以外に出会う人との間でも、封印すると固く決意しました。
「すべては自分の意思だけで決めていい!」これを、口癖にします。