「箱入り娘」と言われたら、あなたは嬉しいですか?絶賛、共依存中だった私は、この言葉を当時は褒め言葉と捉えていました。「大切にされているわね~」とか大人から言われたら、私って幸せ者だなぁと本気で思っていました。では今の私の場合はというと、とても悲しくなります。この誉め言葉の真の意味は、文字通り、箱に入っている=親の価値観の箱に入っている、と捉えます。当時は、どちらかというと、良いイメージとして使われていたのではないでしょうか?大切にされている娘というイメージです。

 

 実は、夫にもこの言葉は言われました。付き合っていた時に、「筋金入りの箱入り娘だな。」と。私が、とっさに「治る?」と聞くと、夫はあっさり「一生治らないよ(笑)でもそれでいいんじゃないか?」って前向きに捉えてくれました。私は無意識に、治るか?と聞いたのですが、私の無意識では、この言葉はいいイメージではなく、自分の心を窮屈にしている現象だとなんとなく知っていたからこそ、出た言葉なのではないか?と思うのです。

 

 私は、共依存という長い長い洗脳状態の中にいました。だからこそ、40年も耐えることが出来たのだと思います。それが共依存だともっと早くから知っていたら、これだけ長く耐えることはできなかったでしょう。親と絶縁してでも、脱出していたと思います。

 

 私は、私の過剰な優しさが、40年という長い期間までに至った要因だと思います。私にとっては長い期間でした。今は、いろんな人がブログを発信しているし、様々な分野のカウンセラー、「機能不全家族」や「毒親」の弊害なども伝えられるようになってきているので、もっと早い段階で、そのような人達に気づきが訪れる出来事がやってきているように思います。

 

 私のようなケースは、私と世代が同じくらいの方達向けの話かもしれません。自由でありのままの自分を早くから発揮して人生を生きている人は、それでいいと思います。若い世代には、そういう人達もすでにたくさんいます。ですが、中には「機能不全家族」の元で苦しんでいる人達もいまだいるのが現状です。そのような人達が、その人にとっての「光」を早く見つけられる世界が広がってほしいと、切に思います。

 

 私はもう、その「箱」には入っていません。今までの分を取り返すべく、たくさんやりたいことが目白押しです。