かつてここに、
空を愛した青年がいた
かれは己の心そのままに、
空を見上げ、
悲しい時も、
苦しい時も、
それでも彼は空を見上げ、
己の心そのままに、
空を愛していった、、、
〝 天よ、天よ、この体を使い給え 〟
やがて青年はその祈り心そのままに、
〝 天の神我 〟と対峙した
瞬間、
すべてを投げ出して叩頭するかつての姿は、
私の前にあった、、、
天の私と地の私
かつては空を仰ぎ、
託して歩いたこの体が、
〝 天の現し身 〟であることを知った時、
彼は己の身など、
最初からなかったことを知った
愛した空も、
語り合った森や大地も、
すべて己の中にあることを知った、、、
未だ本心と業(カルマ)とを区別できず、
苦しみ悩むかつての私に、
私は語りかける
天に架かるのはお前ではない
安心して歩め
私のすべてを与えよう、、、
天の定めと地の歩み
今日もこの身を空に預け、
〝 天の意 〟そのままに、
私は地を歩く、、、
瞳をひらけば、
かつて愛した空が見え、
花が見え、
大地が見える
しかしその瞳の奥で、
〝 生命の実相の世界 〟がひらけていることを知った、、、
かつてここに、
空を愛した青年がいた
かれはその身を空にとけこませ、
天に還っていった、、、