現代版シンデレラを最初に書いたのは、2005年5月25日、今日が2007年1月7日ですので、だいたい一年と半年かかっております。途中で、私の都合で停滞しておりましたが、なんとか完結まで書くことができました。


 元々、劇用に作ったお話でしたが、実際に文章に起こすとなると、高校生の時に思いもしなかった矛盾や疑問点、満載で、かなりの修正と書き直しが行われたことは作者しか知りません(笑)。


 一番の改良点がどこかは読者さんの想像にお任せするとして、少し、現代版シンデレラの背景について語って見たいと思います。


 テーマは現代の女性における理想と現実です。白馬の王子様は現代における女性の理想像の一つだと思いますが、現実は待っていても、王子様は現れない。そう、思っているんじゃないでしょうか。確かに王子様は現れませんが、人の出会いは、普通に生きていればそれなりにあるわけで・・・(私は普通に生きていないので、範疇にはあてはまりません)、目の前にいる方も、少し視点を変えれば、別の印象を持つかもしれません。


 作中では、グレッグはまさにそうでした。登場からして、悪役ぶりで、最後の最後まで、徹底した悪人でしたが、罪を犯した理由。それは少し、憎めないところがあるのではないでしょうか。と、作家らしい後書きを書いています。


 探偵の方も、魔法使いさながらの役目を意識しつつ、現代のルールで規制して、決して万能ではありませんでした。万能でない分、グレッグとの知恵比べはなかなか面白いものになったと思います。


 他にも、いろいろと思い入れがありますが、とにかく完結してほっとしております。文章というのは、はじめるのは簡単ですが、終わりまで書くのは本当に難しい。それができたのも、ブログの読者のおかげであります。この場を借りて、お礼をいわせていただきます。本当にありがとうございました。


 最後ですが、何か疑問点や、感想などを聞かせていただければ幸いです。それでは、今まで読んでくださった方、ありがとうございました。また、次の作品も読んでくださいね。


 2007年 1月7日 想楽 絆