ラピダリー(1)の続き。鉱物の神話と伝説を少し振り返ってます。


 3.魔除の宝石


 宝石は古くから魔除として珍重されてきました。映画でもたまにでてきてますよね。何らかの宝石の力が働いて悪を寄せ付けないなど、宝石に封じ込めて悪を封印するなど、そういうのは全てこの辺りからの派生だと思っております。また、古代エジプトでは金銀財宝のほかにコガネムシを象った宝石などが死者と一緒に納められておりました。


 4.怪我や病気を治す力


 鉱物や宝石には怪我や病気を治す力があると信じられていました。例えば、アメシストの粉末をのむと二日酔いを防ぐとか、瑪瑙の粉末とワインといっしょにのむと傷が治るとか、サファイアを牛乳に溶かして飲むと下痢が治るなど、迷信も多かったそうですので、絶対に真似はしないでくださいね。


 しかし、中国の漢方薬でもわかるとおり、鉱物や宝石にも怪我や病気を治す力があることは成分でわかっていたりします、例えば、エプソムの塩には、胃や腸をきれいにする掃除する働きがあったそうです。


 これもよく映画などにありますね。不思議な光を放つ宝石に触れたりしたら、目が見えるようになったり、立てなかった老人が立つようになったりなど。


 5.鉛から金をつくる錬金術


 錬金術、今の化学の世界では迷信だといわれていますが、実は金を作る技術は科学の最先端技術に存在します。それは僅かな量の金でそれに見合うコストが膨大になってしまうので、まだ研究段階なのですが、しかし、昔において、金も金メッキなどの違いもなく、金とはまばゆく光る物を金と呼んでいたのがほとんどだといわれているので、錬金術とは知らない化学組成式の応用であったことが窺えます。


 のちに、錬金術が科学の基礎になったという話は有名ですね。


 ナチュラリス・ヒストリア(自然史)


 1世紀ごろ、古代ローマ自然学者プリニウスは、鉱物と宝石の特徴などを詳しくまとめ、自然史を完成させ、石に放り込んだといわれています。そして、その石こそが『ラピダリー』といって、16世紀のヨーロッパまでは、これを手本に鉱物と宝石リストが作成されていたそうです。


 星占いでの宝石の不思議な力、使い方や宗教的な意味、鉱物の薬としての効能などが、散文や詩の形式でかかれているそうです。


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