中学受験の効用 | 蒼龍の棲む洞穴

中学受験の効用

中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ

ホリエモンが紹介してるブログの記事だが、面白い。
目の付けどころが鋭すぎる。

日本の中学受験というシステムが世界的に見ていかに優れたものであり、そこを勝ち抜いていく子供たちがいかにすぐれた能力を有しているかということをまざまざと見てきた。(中略)たとえばSAPIXや日能研や四谷大塚の最上位クラスの子供たちに3ヶ月ぐらい大学受験の勉強を教えてやれば、ほとんどのが子供たちが早稲田や慶応の簡単な学部ぐらい何の苦労もなく合格するだろう。

実際その通りだろうと思う。
今考えてみれば、中学受験の頃は現実的な何かを感じていた。中学受験の再上位層というのに、自分は太刀打ち出来ないことがなんとなく分かっていた。彼らは水のように知識を吸収し、勉強を苦にせず何時間でも勉強していた。それは努力なんぞでカバーできる生易しいものではなく、一種の才能だろうと僕の眼には映った。最上位クラスとその他にはやはり目に見えない壁があって、そこで自分の限界を確かめることが出来た。それというのも同じ土俵での毎月テストによるクラス分けが頻繁に行われていたからだろう。

それに較べると大学受験は自由度があるから、確固としたヒエラルキーに縛られずにすむ。医学部受験、国公立理系、私立理系、国公立文系、私立文系など。だから自分に適したフィールドを見つければ一種お山の大将的に安楽なポジションを見付け出すことができる。競争も特にないから、自主的な頑張りに割と全てが掛かっている。

で、この記事の一番面白いのは次。

そもそも日本の教育で一番ダメなところが大学と大学院である。
日本の大学はレジャーランドといわれているけど、それは学生のレジャーランドじゃない。
教授のレジャーランドなんだ。

いや、全くその通り。
はっきり言って大学なんて研究職を目指すごくごく一部の学生を除いて必要ない。
教えてる内容は一流校といえどもどうでもいいジャンクな知識ばかり。
内容を覚えたから何かイイ事がある類のものではない。
競争原理の入り込む余地のない位に薄っぺらくて、やる気のない講義。
あんなの趣味みたいなもんだよ。教授の。

僕自身は中学・大学と受験を通じてそこそこ良い学校に入った。受験をエリートになる為の登竜門だと考えていた。正直。でも中学高校にしても大学にしても関門をくぐり抜けた先に質の高い教育は、なかったなぁ…。足がかりにもならない。結局就職活動で振り出しに戻るんなら、いままで僕が努力したのは何のためだったんだろう。大学には中学受験で燃焼し尽くした男が沢山いたが、やはり彼らも一番勉強したのは中学受験だと言う。受験の為の勉強が教育課程での勉強を上回るのは歪だと思う。
中学に入って、大学に入って、授業のレベルの低さを何とかして欲しい。中学受験でエリートを選抜したのなら、彼らを有効活用できる教育を整備してあげて欲しい。中学受験エリートで人生に迷っている者は意外に多い事を、僕は知っている。


シカクいアタマをマルくする―算数編/日能研

懐かしすぎる…。