抜糸日和 | Soupnote オフィシャルブログ 「音ひとしずく」 Powered by Ameba

抜糸日和

『抜糸日和』

私の心を表すかのような雨…雨…雨…

…そうです。

 抜糸の日がとうとう来てしまったのです…。ヽ(;´Д`)ノ
いまだ、肉を縫うとか抜糸とかの人間業とは
思えない荒行の意味がわからないまま
待合室の隅っこにて
『このまま呼ばれなければいいのに…』
と願いつつ仔豚の様に震える私。
残念な事に即効名前を呼ばれる。
治療室にはいる…と…
…!!?
い…いつもと違うおっさんーー!!
(´Д`)

不安な心を逆なでされる私。

(…なぜッ!なぜなのッ!
こんな大事な日になぜいつものおっさんは居てくれない
の!?)

…て隣の治療室にいつものおっさんいるやんけーっ! 

(おぃおぃ めぐちゃんだよ?おぃおぃ 
わたしゃ、あんたの患者じゃないんかいぼけぇー 泣)

あぁ…日々とは 何故こんなにもドラマチック…

違うおっさん先生、早速抜糸に取り掛かる。
ガーゼを自ら潔く取るも、『うーー』と唸り、
いつもの様に顔を背ける私。
お医者『小さい子供でもやってる事だからー』

(う…うるせぃ!うるせぃ!
小さい子供より物心ついた私の方が敏感で繊細で大胆よ!)

お医者『ほらこんな感じ…』
と糸を引っ張る。
(いやいや…こんな感じとかいいからやるならサッサと!)
私『うーーー』
私は、もはや異空間に。
ピンセットで
(…いや、見てないからもしかして洗濯バサミかもしんないけど)
  …糸的なものを 
     切って
        引っ張る
          感じが       
             した。 
ビクつく私。
看護婦さん的おばちゃんの声援を左肩に浴びる。
『ほら、もう後少しよ!!動かないで我慢我慢ー』
そんで、薄々気づいていたんだけどクライマックスがきた…。
傷口の右端がちょっと複雑らしいのは知ってたんだけど
そこ マジ クライマックスポイント!!
お医者『お?』『あら?』『んー?』
…と可愛い感じにちょっと迷いながら
糸を引っ張る感じ。

(可愛くなくていいーッ!)

私『うーーーー』

異空間で絶頂期。
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看護婦さん『ほーら。終わったわよー!』
私『うーーーー』

私の異空間具合にヘラヘラしながらお医者say…
『はい、治療終ーわり!』

私『?傷口の経過とか薬とか…もう通院しなくていいんすか?』
お医者say『特に来なくて大丈夫。』

ほほほーーーーーーー。
抜糸したら呆気ないんだね ヽ(´▽`)/ 
まだ傷口が青黒いまま薄いガーゼを貼られて終了ーーー
…汗びっちょり( ´θ`)ノ
と言うわけで自分を褒めまくりたい私は
回転寿司にスキップで吸い込まれてゆくのでした。
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抜糸終了とともに東北新幹線が運転再開!!
素晴らしい!人間って 凄いねーっ!