嘘をつけ!嘘つくな!って
声に出すと同じ意味で使われる、その不思議。  
 
でたら目を言うなってこと。
でたら目の目ってサイコロの目の事。
一回一回出る目が変わる事から。
コロコロ言っている事が変わるので、
デタラメばかり言っている人になる。
そしたら信用を失う。 
 
しかとの対象になる。
しかとって鹿頭と書く。
花札の鹿の頭のこと。意地悪でそっぽを向き
知らん顔をしているようにみえるから。
けどしかとはヤバいよね。
皆で仲良くしなくちゃって思います。 
 
で、ヤバいって戦前の刑務所で生まれた言葉。
囚人が看守の事を隠語でヤバと言っていた。
看守が来る気配を感じたら、
隠語でヤバ、ヤバと言って仲間達への合図にしていた。
今は凄く良いって意味にも使われるようになったから
由来を知るとそのギャップに笑える。 
 
もう一つ、隠語でダサいも同じような感じ。
田舎から都会に来た人にあの人、
田舎(ダシャ)と音読みにしていた。
ダシャダシャがダサとなりダサい。 
 
けど公然の秘密みたいに
人を揶揄しちゃいけないし。
共同体としての人間関係もガタガタしてくるのでよくない!
ガタガタって我他我他と書きます。
そう我と他が調和がとれずにかみ合わず壊れそうという意味。
相当ガタがきていますねという風に使う。 
 
ガタがきていたら直さなくてはなりませんよね。
これとこれを直しておいて。
ついでに最後の仕上げにここもおまけで料金内で
やってほしいな~と交渉する。
そうですか~。それなら今回はおまけで直しましょうと。
おまけって、
御負けと書く。
あなたに負けてサービスしましょうという意味。御負け。 
 
やった~とたくさんおまけしてもらったと。
喜びも一入だね~と。
喜びも一入(ひとしお)と言います。
一入は一回入れるということ。
染め物の布などを染める時に、
一入ごとに色が鮮やかになっていき
色が引き立つように染まっていく。
喜びも一入は、喜びも鮮やかに引き立つという意味。 
 
引き立つ、際立つ、はっきりさせる。
その反対の意味は、なあなあ。
はっきりさせないですませるという意味。
日本的な妥協して安易にすませる。
なあなあの関係。歌舞伎役者の舞台セリフで
なあと相方に言ったらなあと答える。
それで皆んながわかるというコミニュケーション。
だけどはっきりさせなくちゃいけないときもある。 
 
そんな時は、四の五の言うなと言います。
これは丁半博打からの言葉で偶数、奇数、
どちらかで悩んでないではっきりさせなさいという意味です。 
 
一や二でもいいんじゃないかと思うんですけれどね。
不思議です。ちょっと関連して、 
数字で不思議と言ったら、二の腕です。
一の腕という言葉がないんです。 
 
肘から肩までが二の腕ならば、
手首から肘までは一の腕のはずなんです。
けれど一の腕という言葉がない。なぜなのだろう。
不思議です。最後は不思議で終了で最初につながりました! 
 
おさらい。今日は言葉の由来をつないで楽しんでみました! 
 
ヤバい!ダサい!しかと!嘘をつけ!なあなあ!ガタがくる!
でたらめ!ひとしお!四の五の言うな!二の腕!おまけ! 
 
言葉の由来って面白いって思います。(^ ^)