ランチタイム前後は、
私も窓口にへばりついてるんですけど、
夕方の5時近くなると、
この商店街って店じまいの雰囲気が漂ってくるんですよね。

一説によると、
近所のスーパーで、
割引きが始まるので、
みんな、そっちに流れてしまうから、
ということらしい。

ついでに今日は、
近所のお医者さんが休みだということで、
更に人がいないらしい。
なんてこった!

というわけで、
私も5時を目処に店じまいの構えに入ったわけです。

そこにこの間、
遅くて売り切れのため、
食べれなかった男の子が駆け込んできて、

「何時まであいてますか?」

一度家に帰らないとお金がないらしい。

少し待ってあげることにしました。
でも、男の子のポトフをパックに入れて洗い物を始めました。

と、お店を覗きこむ、お爺さんが。

スープの専門店です。
と説明しても、
あまりピンときてないみたいで、
前の冷蔵庫は、
どうしたの?
とか、
全部新しくしたんだ?
お金がかかっただろう、
とか。
ん?

このお爺さん、誰?

暇な夕方がいつもそうであるように
お漬物屋さんも魚屋さんも
通路で井戸端会議モード。
そこにお爺さん、
誰かのファーストネームを口に出した。
あらら、魚屋さんのことらしい。

私のお店の両隣りってシャッターがおりてて暗い感じだけど、
じつは、片側は、一階を倉庫にして、二階を事務所にしていて、
反対側のシャッターが降りてるところは、一月に何回かミシン屋さんが来て、ミシンの相談とかしてるらしい。

で、そこは、前、おでん屋さんだったんだけど、
お爺さん、そこのご主人だった!

もう、長老!
みんなお店の人達が集まってきて、
昔話です。
多分、80おいくつ。
杖もつかず、カラオケに行くとかいう話してた。
凄すぎます!