いしにえ人が祈った山の神

 

埼玉県朝霞市。新座にもほど近い膝折の地にてその聖域は存在します。

 

 

子の神は山の神で、あとから大宮から氷川神社が勧請されて一緒になったらしい。それで単に氷川神社ではなくて子の神氷川という名前になっています。子の神は最初、子供の意味かなと思いましたがそうではなく子(ね)と呼ぶらしい。では本殿は子(北)の方向に向いているかといえばそうではなく北東です。

 

山の神とは具体的にどのような神だったのか?それは遡ることはるか昔の背景を慮れば想像は難しくない。

 

ここは朝霞や新座エリアの武蔵野台地に乗っかっており、台地の上で希少な湧水も出ることから古の人々は集まり暮らし、山の恵みを求めて山に分け入っていたのでしょう。狩りや採集のため山に入れば危険も多く命の危険さえあります。命を繋ぐために山の神に祈る。収穫が得られるように、無事に帰って来れるようにと。

 

いつから祈りの場がここにあったかはわかりませんが近くには縄文、弥生、古墳時代の遺跡もたくさん発掘されており古くからの記憶が被さっているエリアだと思いました。

 

精霊さんがたくさんいそうな雰囲気でしたので映像を撮るよと断ってからスマホで映し出すと、映像内でいろいろ遊んでくれたようです。光の筋、赤い光輪などは単にカメラの光学的現象なのですが、それが発生するポイントにちゃんと引き寄せられてしまうというあたりが面白いですね。やおろずの思想では自然や空間に精霊は宿り、人と一緒に遊んでもくれる存在なのです。

 

 

教材:

サイト 第三の目の世界 都道府県別神社

縄文神社 首都圏篇 武藤郁子 飛鳥新社