農業は社会のかなめです。次の時代の社会は、地方の農業を中心とする経済が他の産業と共存できればいいと思います。このまま農業をないがしろにしていると、日本人は人口減や飢餓などの深刻な困難を被ることになりかねません。
アフリカ、アジア、中南米などのかつての植民地はほとんど全て独立して「発展途上」にあるのに対し、日本は過去30年間、世界中で例外的に「衰退途上」にあります。奇妙なことに、私は今の日本の世相に大日本帝国の太平洋戦争前と同じ既視感を覚えます。戦前の日本と今と比べると、巨大な財政赤字、貧富の格差の拡大、軍費の拡大、国会の変質、言論統制など共通点があります。ただし大日本帝国は独立した主権国家でした。
日本の経済は1990年前後を頂点にそれ以降下がり続けております。近年G7の経済規模を、G7以外のトップ7カ国が上回りました。グローバルサウスと呼ばれる新興国が新しい流れを作りつつあります。中国、東南アジアやインド、メキシコ、ブラジルなどの新興国は、多国間の関係の中で繁栄を求めております。一方、日本は安全保障上の理由で特に中国との関係を搾り、アメリカの支配的な影響を受ける傾向が強まっています。