第二話:転校生幹人との出会い。




「・・・・。何時?」

昨日の夜中(正確には今日の深夜)に帰宅してから、異様に体がだるい。

しょうがないか、あんなに仕事ため込んだ自分が悪いのだから・・・。


「・・・・8時?遅刻・・・・・。っ」


自分の寝ていたベッドから飛び上がると窓から差し込んだ光が目に染みる。

眩しい。久しぶりだな。この時間に起きるの・・・・・。

最近は、ずっと仕事三昧で真面目に学校など行っていなかったが、

首席は取っているので、平気だ。

私は、久しぶりの制服に腕を通し寮の部屋を出た。


白鳥は私立故に、寮生だ。

私はその中のレアクラスの寮を使っている。

クラスには、私のような【レア】主にどこかのボスや御曹司などの人たちだ。

そして【レア】の下の【エリート】レアに比べてお偉いさん方の集まりではないが、幹部生などがいる、

もう一つ。【レア】や【エリート】よりも下にいる【コモン】

【コモン】は、一般の生徒の位だ。一般で言う頭のいい生徒がいるが、

【レア】や【エリート】に比べたら、頭がふつう。としか言いようがないのだ。


しかし、この三クラスは仲が良い。学校全体の行事だとしても団結力がある。

ただ、それを嫌がる奴らも一部は居る。

だが、それが普通だと。私は思う。


「着いたな。」


そう話している間にも私は校舎に着いた。

正門は締まっているが、このくらい私には苦でもない。

ここ、白鳥の正門はそれはもう、高く高く頑丈で。爆弾が当たっても壊れないくらい頑丈だ。

それくらい、白鳥の所為とは大切だってことだ。

まぁ、そんなこと言ってる場合じゃないけどね。


私は、軽く屈伸をして、「よっ」っと言いながら、ジャンプをして正門を飛び越えた。


「・・・・・・∑!?」


私が着地しようとしたところには、人がいてすぐさま「危ない!!!」と叫び

下にいた人の背中を軽く押し、その勢いで私は木にもろ当たりした。

「いっつつ・・・・・・。」


「へ、平気か??俺が下にいたから・・・・。」


顔を上げれば私を覗き込んでいる一人の生徒がいる。

ん?彼の制服。白鳥のじゃない・・・。

「私は大丈夫だ。・・・・それより君。転校生?」

そう聞けば、驚いた顔をして彼は、

「え?あぁ。転校生なんだが・・・・」


「どうした?」


「職員室の場所が分からなくってな・・・・。困ってんだ・・・・。ハハッ」


彼はどうやら迷子のようだ。まぁ、さすがに迷うよな。こんなでっかい学校じゃ。

私も最初はそうだったな。いまは、この白鳥の敷地内の地図なら頭にインプットされている。

「おいで、案内してあげる。」


「え?あぁ、ありがとう・・・・。」


「うん。」

しょうがないな。私も先生に休みの間の仕事内容報告しないといけないし・・・・。

「おい・・・・。」


「なに?」


「お前。名前は?俺は、【柊 幹人(ヒイラギミキト)】」


「私は、【御鷹 綺羅(ミタカキラ)】よろしくな。柊。」


「あぁ、よろしく、御鷹。」


これが、私と幹人の出会いだ。

(この出会いから始まったんだ。)

(そして、あの事件が起こった。)

(その話は、まだ先・・・・・・。)