Sound Cream Steppers
Horie Haruki …
ダンス ストーリー 第二章
エンターテインメント編…
16才から19才まで原宿ホコ天を中心にブレイクダンサーとして活動していた私の身体はもうボロボロであった…そりゃあそうだ、なんのケアもせずに毎日毎日長時間のダンス&フロワーワークを繰り返していたのだから…
身体中が痛くて毎晩ダンゴ虫のように丸くなって寝ていました。
もうダンスは出来ない…と諦めざるおえないほど肉体は追い詰められていました。
不安と激痛と絶望の中、私は二十歳を迎えたのです。
そんな時…父上が私に一つのアドバイスをくれました、「お前はまだ若い、人前で何かを表現することがそんなに好きなら踊り以外のことを勉強すればいいじゃないか、将来役に立つはずだ」と…納得。
そこで私は劇団青年座の研究生入団テストを受けることにしました。
俳優修行であれば身体にブレイクほどの負担もないと考え、これを期に俳優の勉強を始めたのです。
私は劇団でアンサンブルというものを学びました。人と人とが共同で一つの作品を造り上げる総合舞台芸術。
今まで個人技を中心に表現していた私は洗練された演出術を学んでいったのです。
しかし…劇団での私の立場は研究生、公演があると先輩達の舞台を組み立てるのが私の仕事…畳一畳分もあろうかと思われる平板というのを何枚も運び、なぐりと呼ばれるトンカチの親方みたいなので釘を打ちステージを造る。造るだけ…出られません…暗転になるとサッと舞台に出ていってテーブルとかをかたずけてくる役目…そんな毎日でした…&ステーキ屋でのバイト。
そんな中、忘れられない大女優に出合いました。馬場えみ子さんというその女優は…60代くらいに見えました。アレサフランクリンとエラフィッツジェラルドを足して二で割ったような雰囲気で、舞台上で人間の魅力を放ちまくる劇団の幹部でした。
舞台上では激しくほとばしる情熱を魅せ、信じられないような大きい声を出す馬場さんでしたが、舞台を降りるとおとなしくて優しい方でした。
私は馬場さんの演技に強い衝撃を受け…これは盗まねばならんと思いました。
やはり…私の感じていた通りブレイクダンスと同じだ！人前で何かを表現する時は本気でやるんだ！踊りも演技も本気が大事なんだ！本気でやってこそ人に何かが伝わるのだ！
馬場さんは私に具体的には演技を教えてくれませんでしたが…しかし、たくさんのものを盗ませてくれました。
現在、私は歌ったり踊ったりお芝居をしたり平然とやりますが…やはり若い頃に広い視野で勉強しておいて良かったと感じています。
父上…勉強させてくれてありがとうございました。
何年かの劇団活動で私の身体はスッカリきれいになっていました。傷みが取れ、又踊れる身体になっていたのです。
ある日ホコ天時代の仲間ナオヤ君が
…今、こんな新しいダンスがあるんだよ！一緒にやろうよ！と見せてくれたのがランニングマンでした。1988年あたりだったと思います…
走っているのに前に進まないトリッキー&マジックのようなステップでした。ランニングマン・ロジャーラビット・ロボコップ・トゥループ等はニューダンスと呼ばれ…これ又日本で出来る人はほとんどいないという状況。
六本木を中心に踊っていたカズさんやアキラさん達はもうバッチリこのスタイルをものにしていました。
私は一発でのめり込み毎晩ディスコへ繰り出し一晩中ランニングマンをする(笑)という生活が始まりました。
ニュージャックスイングという新しいサウンドがアメリカからやってきて日本はブレイクダンス以来のダンスブームに入ったのです。
東京のメッカはディスコキューや六本木サーカス！
TVでダンス番組が始まりダンサー達が世間を賑わかしました。
私達ホコ天出身のダンサーはステップだけではなくフロワーワークも出来たので他のダンサー達とは一味違っていたかも知れません。
私にはブレイクダンス時代からやってるんだという自負もありました。
ダンスダンスダンスというTV 番組はダンスコンテスト番組で、私は勝ち上がりグランドチャンピオン大会で準グランプリになりました。
因みにグランプリはチノ&コージのちゃんねるず！準グランプリは私とタップのヒデボウでした。
私は番組の中でプロチームとして毎週ダンスショーを魅せるサムさん率いるMEGAMIX にいれてもらい、そこで活動するようになるのです。
そこで出会ったのが Yuki …年が同じだったのですぐに意気投合しました。ヤツのロックダンスはハンパじゃなかった！流石博多BE- BOP CREW 印！
そのMEGAMIXが母体となり trf になるのですが…それは又別のお話…
毎週TVで自分のダンスを全国の方に魅せる事ができ、ダンサーとして名前が全国区になり活動しやすくなりました。分かりやすく言えばバイトがやめられました(笑)
こうして私はようやくダンス・エンターテイメントの世界で生きる！生き抜く！という覚悟を確信に変えるのでした。
Sound Cream Steppers
Horie Haruki …
ダンスストーリー第二章
エンターテインメント編。
第三章
Jazz ・Be- Bop 編にご期待下さい。
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Horie Haruki …
ダンス ストーリー 第二章
エンターテインメント編…
16才から19才まで原宿ホコ天を中心にブレイクダンサーとして活動していた私の身体はもうボロボロであった…そりゃあそうだ、なんのケアもせずに毎日毎日長時間のダンス&フロワーワークを繰り返していたのだから…
身体中が痛くて毎晩ダンゴ虫のように丸くなって寝ていました。
もうダンスは出来ない…と諦めざるおえないほど肉体は追い詰められていました。
不安と激痛と絶望の中、私は二十歳を迎えたのです。
そんな時…父上が私に一つのアドバイスをくれました、「お前はまだ若い、人前で何かを表現することがそんなに好きなら踊り以外のことを勉強すればいいじゃないか、将来役に立つはずだ」と…納得。
そこで私は劇団青年座の研究生入団テストを受けることにしました。
俳優修行であれば身体にブレイクほどの負担もないと考え、これを期に俳優の勉強を始めたのです。
私は劇団でアンサンブルというものを学びました。人と人とが共同で一つの作品を造り上げる総合舞台芸術。
今まで個人技を中心に表現していた私は洗練された演出術を学んでいったのです。
しかし…劇団での私の立場は研究生、公演があると先輩達の舞台を組み立てるのが私の仕事…畳一畳分もあろうかと思われる平板というのを何枚も運び、なぐりと呼ばれるトンカチの親方みたいなので釘を打ちステージを造る。造るだけ…出られません…暗転になるとサッと舞台に出ていってテーブルとかをかたずけてくる役目…そんな毎日でした…&ステーキ屋でのバイト。
そんな中、忘れられない大女優に出合いました。馬場えみ子さんというその女優は…60代くらいに見えました。アレサフランクリンとエラフィッツジェラルドを足して二で割ったような雰囲気で、舞台上で人間の魅力を放ちまくる劇団の幹部でした。
舞台上では激しくほとばしる情熱を魅せ、信じられないような大きい声を出す馬場さんでしたが、舞台を降りるとおとなしくて優しい方でした。
私は馬場さんの演技に強い衝撃を受け…これは盗まねばならんと思いました。
やはり…私の感じていた通りブレイクダンスと同じだ！人前で何かを表現する時は本気でやるんだ！踊りも演技も本気が大事なんだ！本気でやってこそ人に何かが伝わるのだ！
馬場さんは私に具体的には演技を教えてくれませんでしたが…しかし、たくさんのものを盗ませてくれました。
現在、私は歌ったり踊ったりお芝居をしたり平然とやりますが…やはり若い頃に広い視野で勉強しておいて良かったと感じています。
父上…勉強させてくれてありがとうございました。
何年かの劇団活動で私の身体はスッカリきれいになっていました。傷みが取れ、又踊れる身体になっていたのです。
ある日ホコ天時代の仲間ナオヤ君が
…今、こんな新しいダンスがあるんだよ！一緒にやろうよ！と見せてくれたのがランニングマンでした。1988年あたりだったと思います…
走っているのに前に進まないトリッキー&マジックのようなステップでした。ランニングマン・ロジャーラビット・ロボコップ・トゥループ等はニューダンスと呼ばれ…これ又日本で出来る人はほとんどいないという状況。
六本木を中心に踊っていたカズさんやアキラさん達はもうバッチリこのスタイルをものにしていました。
私は一発でのめり込み毎晩ディスコへ繰り出し一晩中ランニングマンをする(笑)という生活が始まりました。
ニュージャックスイングという新しいサウンドがアメリカからやってきて日本はブレイクダンス以来のダンスブームに入ったのです。
東京のメッカはディスコキューや六本木サーカス！
TVでダンス番組が始まりダンサー達が世間を賑わかしました。
私達ホコ天出身のダンサーはステップだけではなくフロワーワークも出来たので他のダンサー達とは一味違っていたかも知れません。
私にはブレイクダンス時代からやってるんだという自負もありました。
ダンスダンスダンスというTV 番組はダンスコンテスト番組で、私は勝ち上がりグランドチャンピオン大会で準グランプリになりました。
因みにグランプリはチノ&コージのちゃんねるず！準グランプリは私とタップのヒデボウでした。
私は番組の中でプロチームとして毎週ダンスショーを魅せるサムさん率いるMEGAMIX にいれてもらい、そこで活動するようになるのです。
そこで出会ったのが Yuki …年が同じだったのですぐに意気投合しました。ヤツのロックダンスはハンパじゃなかった！流石博多BE- BOP CREW 印！
そのMEGAMIXが母体となり trf になるのですが…それは又別のお話…
毎週TVで自分のダンスを全国の方に魅せる事ができ、ダンサーとして名前が全国区になり活動しやすくなりました。分かりやすく言えばバイトがやめられました(笑)
こうして私はようやくダンス・エンターテイメントの世界で生きる！生き抜く！という覚悟を確信に変えるのでした。
Sound Cream Steppers
Horie Haruki …
ダンスストーリー第二章
エンターテインメント編。
第三章
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