僕は漫画好きです。ですが悲しいかな
漫画は読者にとっては「作品」ではありますが
出版社にとっては「商品」なのです。
不自然に打ち切りさせられてしまった作品。
なかなか終わらせてもらえずにダラダラ続いたせいでグダグダになっていく作品。
所詮売れなければいけません。聞いた話によれば3万部売れなければ実は出版社は
ほとんど儲からないそうです。
もう1万部を切ると実質出版社の持ち出し費用になるようです。
出版社からすれば3万部作家を沢山抱えたい所ですが
そうはなかなかいきません。
昔は売れっ子作家が沢山いるし出版社も資産が豊富だったおかげで
新人作家が1万部を切っていても将来性を見込んで育てる余裕がありました。
ですが今や出版不況の波でそんな余裕はありませんのでますます
新人が入りにくい、育ちにくい、売れっ子に頼りがちな
悪循環に陥っています。
音楽業界も似たような状況ですね。
だもんで出版社はもうこれは売れないと判断した作品というのは絶版になってしまい、
再び世に出ることはほぼありません。
僕はこの絶版、音楽では廃盤という制度が気に入りません。
カラオケなどもそうですが配信されてる曲とされてない曲では前提条件が異なるので
売上や使用料の点で不利ではありませんか?
マニアックな方が歌うかもしれないではないじゃないですか?買うかもしれないじゃないですか?
その「可能性」というものを売れないという理由で排除しているのです。
そもそも著作権という大言壮語を語るのなら売れないからという理由で流通がストップして
しまうというのはおかしい気がするのです。
なぜなら売れる売れないは商業的な理由。著作権は売れようが売れまいが文化的に
守られなければならないはずです。
メジャーになったアーティストなどは基本的にレコード会社や音楽出版社に
権利を移譲する事がほとんどです。(正確にいえば著作隣接権や原盤権など、CDなどを販売できる権利など譲渡)
でないとメジャーレーベルから作品を出してもらえないからです。
音楽出版社は権利をもっておいた方がそりゃ得です。
俺らがプロモーションしてやるんだから権利をよこせ です。
まるでヤクザです。
新人やチャンスがほしい人がこう言われて断れますかね?
しかし廃盤が決定したらその作品の権利はレコード会社や音楽出版社が持っていますから
作った本人であっても勝手に販売や配信できません。
中古市場もあれなんですがそういう作品はヤフオクで高価なプレミア価格で取引されてますが
そこで買われても作者には1円も入らないのです。
需要が100人くらいにしかないかもしれないですがそういう作品にこそ電子配信に僕は期待して
いるのですが出版社というのは電子書籍や電子配信に対しあまり
いい顔をしていないようで一行にドラスティックに進まない。
プレミア価格がついてるということは確実な需要があるはずなのに一行に配信もされません。
電子配信の利点は在庫を抱えるリスクがないからむしろこういう作品がどんどんだすべきなんですがね・・。
![$サウンドプロダクション吟 ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130902/01/sound-production-gin/84/c2/j/o0632044012669879511.jpg?caw=800)
Jコミというサイトはそういった絶版になった作品の作者の了解を得て広告を挿入した形で
絶版作品を無料公開をし、広告収入で得た金額を作者に還元するという事をしているサイトです。
サイト↓
http://www.j-comi.jp/
これをなんとか音楽版でできないのかなぁと僕は考えてる訳ですが
Jコミもそうですがこういう事にはものすごい労力と金額がいるわけですが
それに見合った利益や運営費を全く見込めません。
今の時代はyoutubeもありますしね。しかし
youtubeではこういう廃盤ものは作者への還元はされませんし権利をクリアして
アップロードしているわけではないのがほとんどですし・・・・。
事実Jコミは代表の赤松健さんのポケットマネーで成り立っていて赤字だそうです。
また、権利上の問題で廃盤の場合や規制で廃盤などの問題もあるためなかなか難しいと思われる。
何かいい方法はないですかね?クラウドファンディングでも募るしかないでしょうかね~。
音楽的にデータは存在してるわけなんだから受注すれば+1000円とかで廃盤CDも焼きなおして
くれるサービスとかでないですかね?
というかitunes Storeなどでちゃんと配信すればいいんですけどね。