あまり知られてない話だか、京成3000形3009編成の一部は  2014年2月上旬より 側窓と客用扉窓の一部でUVカットガラスに試験的に交換している。上野方から2両目の3009-7を主に所々交換。後に順次通常ガラスに再交換している。2017年10月時点でも3009-7の成田方 海側 両扉の片面のみUVカットガラスで残ってる。注意して見ないと気づかないが扉左右窓ガラスの色が異なっている。

 

3009-7 海側 ③扉  左右窓色が異なる  2017年10月9日

 

 

 

3009-7 海側 ③扉  夜間  2017年6月28日

 

 

 2015年2月~3月に新造した3029編成と3030編成で全ての側窓・客用扉のでUVカットガラスを採用し、後に新造した3000形では全て採用(3029・3030編成ほか3031編成~3035編成で採用)。3700形リニュアル工事車でも2015年9月に工事を施工した3768編成から側窓に限りUVカットガラスに交換。以後、リニュアル工事を行った3700形は側窓をUVカットガラスに交換している( 2017年10月時点では3768編成ほか3758編成、3778編成・3788編成・3818編成で交換済み)。

3000形は2002年度より新造開始した日本車輌ブロック構造のステンレス車でIGBT素子VVVFインバータ制御を採用した21世紀低コスト形省エネ車で2017年9月現在まで274両製造( 7次車の3050形含め)。3000形同期の通勤型車両はコスト軽減のためカーテンを廃しUVカットガラスを採用した例が多いのだが京成3000形に関しては先頭車の戸袋窓のみUVカットガラスを採用、他は普通の強化ガラスでカーテンも設置した。それは、3000形と兄弟形式となった北総7500形・9200形、新京成N800形に関しても同様。
2000年代以降の関東他社の通勤形車両では 東京メトロ以外の殆どの形式で採用した。京成の通勤形車両のは、伝統的にカーテン遮光にてUVカットガラスの採用を拒んだのかと思いきや2014年度から本格採用とは極めて珍しい。まして3700形リニューアル車にまで波及するとは思ってもみなかった。時期的な件もあり現時点で、UVカットガラス採用した車両は 試験編成となった3009編成以外は直管形昼白色相当のLED照明を採用している。尚 カーテンは新造車・リニューアル車共に設置している点は有り難みを感じる。

3009で試験採用したハニカム式客用扉のUVカットガラスは3029・3030編成でも採用したが 2015年度以降 つまり2016年1月以降に新造した3031編成以降では側客用扉の窓支持を変更したため新造車での採用はしなくなった。そのため、少数派になるかと思われる。