中学生の頃。
学校から帰れば、A兄の車がある。
恐怖で家に入れず、友達と遊んで時間を潰す。当然帰るのが遅くなる。と言っても18時半頃だったと思う。
すると厳しい母親から門限を17時にされた。
わたしの部屋は2階で廊下の突き当たりにある。
部屋のドアはスライド式の3枚扉で、すりガラスになっている。
リストカットをし始めた時期でもあり、精神的に追い詰められていた。
その頃から、黒い人がすりガラス越しにわたしを見ているような気がして、
怖くて怖くてぬいぐるみを抱きしめて寝た。
ぬいぐるみはいつもベットの周りに敷き詰めて、よくぬいぐるみと喋りながら泣いていた。
古いくまさんはボロボロで薄汚れているが、今でも大切にしている。
幻覚だったのか、夢だったのか分からないが、とにかく怖くて堪らなかった。
