あなたの見た夢を
私も見ました
異境の地にて
再び出逢うこと叶わず
恋しさやまず
この川のほとりで
煩悩を
すすいでいます

帰れなくなり
初めて
そこが家だと気付いた
場所から
夢見鳥の
吐息だけが
声なき声となり
聞こえてきます

たった一つの
印が
あなたに
繋がってゆく
私は太陽です
抱かれてみたい
海原に
抱かれてみたい

あの時
どうして
雨を見ていたのか
知っています
心配しないで
大丈夫
私はあなたを
ちゃんと愛しています

降りしきる雨の
ほんの
ひと雫が
あなたと私
偶然は必然で
必然もまた
偶然で
思いは流れてゆくのです