愛し君、そうちゃんへ | そうちゃん日記 

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聡太郎は生後10ヶ月で拡張型心筋症と突然診断されました。
海外での心臓移植手術を目指した日々。しかし、移植手術を受ける事は出来ませんでした。
経験しなければ伝えられないことがあることを感じ、聡太郎の残した何かを伝えられたらと思います。



愛し君へ 森山直太朗 歌詞情報 - goo 音楽


今日、ロマリンダの写真をブログに更新しようと、取り込むためにデーターを見ていたら、聡太郎の入院中から最期の写真までの一部を見ることになりました。

何度も何度も同じ写真を見ました。

気付いたこと・・・。

私は、聡太郎と過ごした最期の瞬間を感情と共に想い出すことは、まだ出来ない。ということ。


重い、重い、すごく大きな鍵がしっかり心にかかっているようです。


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聡太郎が亡くなった日の満月。

ロマリンダの想い出の場所から・・・。

音譜いっそ 抱きしめて
 抱きしめて 離さないよ
 このまま 傍にいて欲しい
 何も問わずに音譜

音譜愛し君よ 愛し君よ
 何処にいるの
 今すぐ逢いに来て欲しい
 例えばそれが幻でも
 いいから音譜 


よく、夢でも聡太郎に逢いたいな~って想っていました。
きっと、今、夢で出逢えたら・・・やっぱり嬉しいと想います。

でも、最近は、なんだか夢などで出逢えなくてもいいようにも想える様にもなりました。

そうちゃんが未練なく天国に行ってくれているなら嬉しいです。



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そうちゃん。

そうちゃんの左手から伸びている黄色い紐。
抑制帯です。
そうちゃんが、自分の身体に入っている管を抜かないように抑制するためのもの。

病院で用意される抑制帯は、そうちゃんみたいに小さな子どもにはガーゼが使われていました。
ガーゼで手首を巻いて、ペアンというハサミに似たもので止められていました。

私は、ガーゼの肌触りが固くてザラザラしているのが嫌だったのと、ペアンでパチンと留められているのが凄く無機質な感じがして嫌でした。

なので、聡太郎には、大人用の抑制帯を真似て作ったものを使ってもらいました。

100円ショップで材料を買って、綿と肌触りのいいガーゼハンカチなどで作りました。

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名前は、看護師さんが書いてくれました。

久々にみたら、白かったガーゼが黄ばんでいました。
でも、使うときのようにしてみたら、改めて聡太郎の痩せてしまった腕の細さに絶句・・・。

抑制は人から身体の自由を奪います。
なので、現在は病院などの施設で入院患者さんに使うときには、本人又は家族の同意書が必要です。

安全のために。

抑制が必要なことは十分に理解できたのですが、やっぱり、当たり前のように抑制を使われるのは嫌だったし、だからこそ作りたかったのだと思います。
自分で作ったもので聡太郎の自由を奪うのも嫌だったけれど、何の愛情もないようなガーゼ1枚で抑制されるのはもっと嫌だったりして、結構複雑だったな~って思います。


この抑制帯も黄色でしたが、聡太郎の1歳の誕生日にプレゼントした手作りした靴も黄色でした。
私にとって聡太郎は太陽と同じ存在でしたが、聡太郎のために何かを手作りするときに黄色を選んでいたのは私の無意識の中でも聡太郎カラーだったのかな・・・。と、思ってみたり。

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そうちゃんへ贈った、1歳の誕生日プレゼント。
病院を抜け出して、聡太郎のことを考えながら必死で作り、急いで病院に帰ったあの日。
今は、聡太郎と一緒に天国です。


そうちゃん。
今は、何も聡太郎のために手作りできません。
あなたの、生きていたときの大きさも、生きていたら成長していただろう今の姿も分かりません。

そして、今、何かを作っても、あなたの反応も表情も何も見られない。

それは、あまりにも辛すぎるので、ママはそうちゃんに何も作れません。


でも、そうちゃん。
ママもパパも元気です。
人が驚くくらいに、元気です。
笑ったり、驚いたり、時には泣いたりするけれど、明るく生きています。